UPDATE 2019 05/31

スマートメディアが手がけるオウンドメディアでのファンづくり最前線【セミナーレポート】

2019年4月17日、株式会社アマナ芝浦オフィス「PORT」にてコミュニティマーケティングを学ぶコミュニティ「LOCKER ROOM」主催で、オウンドメディア戦略、キャラクターを通したブランディング戦略、顧客をファンに変えていくためのコミュニティ戦略について事例をもとに学ぶセミナーが開催されました。

オウンドメディアを活用したコミュニティ戦略の事例を紹介したのは、株式会社スマートメディア代表取締役成井五久実氏です。スマートメディアはベクトルグループのメディア事業を担当しメディア運営のほかタイアップ広告、コンテンツ制作を行っています。

同社のメイン事業であるオウンドメディア運営をテーマに、ファンを増やすコンテンツマーケティングを作る仕組み、そのメリットなどオウンドメディアを運営している方にとって参考になる情報や各社の事例も紹介されました。

AEX LAB のコミュニティ戦略

ファンコミュニケーションの事例で、AEX様のオウンドメディアを使ったコミュニティ戦略についてです。

AXE LABの事例では、オウンドメディアを起点にキャンペーン情報なども一括して発信しています。新商品、リリース情報、キャンペーンすべてオウンドメディアでのコミュニケーションが完成しています。
たとえば最近だと、LGBTのパレードにAXE様が協賛しているという事も記事として伝えています。その他、シャンプーなどSEOに特化した商品や、キャンペーン、取材の記事だったり、ターゲットである10代の男の子が悩んだ結果、行き着くサイトとして構成されています。

実は、「ワックス使い方」で検索するとAXE LABの記事が検索結果1位に表示されます。
これはどういう事かというと、「ワックス使い方」というワードで検索するということは、まだワックスを使ったことが無い10代の男の子であることが多いのです。
そんな男の子が初めて出会ったのが、AXEのHow to記事であるということが非常にブランドに対しての思い入れを深めたり、ファンの育成に繋がると考えています。
つまり、AXE LABはAXEを好きになってもらいブランドコンセプトの「FIND YOUR MAGIC」を体現する（応援する）コミュニティであると考えています。

コミュニティを作るうえで集客がとても大事です。まずブランドを知ってもらうということから始めます。
そこには大きく分けて3つの要素があります。

コミュニティ戦略の3つの要素

SEO
戦略ターゲットが商品に出会うまでに行う検索KW予測

先述のとおり、「ワックス使い方」というキーワードを設定してまだワックスを使ったことが無い10代の男の子にアプローチしました。
AXEのHow to記事への出会いが、新たなファンを生み出すことに繋がったと感じています。

SNS
商品と親和性のあるインスタグラマーなどのキャンペーンを通じた創客

コミュニティ戦略のひとつである、SNSではキャンペーンをメディアで記事化することで、効率よくファンを集めることができます。例えば、AXE Unityという初めて男女兼用で使用できるフレグランスが発売された際は、AXE LABで記事化、告知＆SNSの連動でファン参加型にしていきます。

AXEのボディソープとフレグランスの新商品キャンペーンでは、商品をInstagramにアップすると、海外への旅行チケットが当選するかも、というキャンペーンを実施したところユーザーから多くの反響を得ることができました。このようにキャンペーンでの丁寧なコミュニケーションを大切にしてエンゲージメントの高いファンを獲得していく施策を現在も続けています。

コアファン
すでに熱狂的なコミュニティがあるところへの協賛やコラボを仕掛け、そこにいるユーザーに商品を好きになってもらう工夫

もうひとつのコミュニティ戦略であるコアファンへの施策として、熱狂的なファンが集っているコミュニティへ進んで協賛・コラボがあります。ヨーヨーの世界選手権に密着し、記事とTwitterで拡散し選手権に参加している男の子達に、AXEを使用してかっこよくスタイリングするタッチアップもすべて無料で行い、ヨーヨーのコミュニティを起点に商品を知ってもらえる機会となりました。

その他のコミュニティとのコラボとして、スポーツブランドや漫画家、世界的なDJなどにアプローチし、ファンを生む施策を続けました。