Instagramでフォロワーを増やすために意識すること

企業のInstagramアカウントフォローしてもらうことは、投稿の「いいね!」よりハードルが高いアクション。では企業やブランドのファンになってもらい、フォロワー数を増やすために意識すべきことは何でしょうか?ポイントを交えてご紹介します。

フォロワー数アップのポイントは信頼を築くこと

ここでは、企業やブランドのInstagram運用を次の4つのステップに分けて段階的に考えていきます。今回は、STEP3「ファンを増やす」について解説します。
ステップ1ステップ2も合わせてご覧ください。

Instagramでは、企業やブランドに対してユーザーが愛着を持っている状態(エンゲージメント)を表す指標が複数あり、これらのエンゲージメントが増えることによって、購入アクションやウェブサイトへの流入などの次のアクションにつながります。

どの数値を目標に設定するかは企業やブランドによって異なりますが、Instagramの場合は、“フォロワーがどのくらい増えたか”に重きを置く場合が多いでしょう。ユーザーからフォローしてもらうためにキーワードとなるのは「信頼」です。

まずは、ユーザーからの信頼を得るために、まず自社アカウントの投稿を充実させることが先決。思わず見たくなる、コメントやいいね!をしたくなる投稿を続けることが大切です。

※自発的にチェックしたくなるアカウントに必要な3つの要素はこちらからチェック。

インフルエンサーと共にブランド価値を伝えよう

そのうえで、インフルエンサーに協力してもらうことも視野に入れるといいでしょう。インフルエンサーの投稿と聞くと、商品パッケージを持って撮影した写真の投稿をイメージする人もいるかもしれませんが、「インフルエンサー」とひと口に言っても一人ひとり見せ方や趣味趣向も異なります

避けたいのは、フォロワー数だけで起用するインフルエンサーを判断してしまうこと。数十万人規模のフォロワーがいなくとも、魅力的な投稿で見る人の心を動かす人もたくさんいます。依頼したいインフルエンサーをよく知ったうえで、なぜ依頼したいのか、その想いを伝えましょう。

そして、インフルエンサーにもブランドのことを知ってもらい、好きになってもらう必要があります。クオリティの高いプロダクトを作っていることはもちろんですが、その商品は何が魅力で、どのような想いが込められているのかを丁寧に伝えていく。そうしたコミュニケーションを重ねることで、インフルエンサーからの理解も深まります。

この状態でインフルエンサーにも企画を考えてもらうことで、想いがこもった投稿を実現でき、それを見たユーザーにもファンになってもらえる可能性が高くなるのではないでしょうか。

自発的なファンポストは信頼につながる

ユーザーがブランドを好んで自然に発生する投稿=UGC(※1)を増やすことも、フォロワーを増やすうえで有効です。

ユーザーが信頼する情報ソースの上位に挙げられるのは、友達からのおすすめやオンライン上の顧客の意見という調査結果(※2)にもあるように、UGCはユーザーにとって信頼できる、リアリティのあるコンテンツなのです。

ユーザーからの「いいね!」はエンゲージメントに寄与しますが、フォロワーを増やし、ブランドの価値を上げるために効果的なのは、ブランドや商品に関する自発的なユーザーの投稿。ブランドの支持表明とも言えるでしょう。ブランドを本当に好きになって自発的に写真を撮り、投稿してくれたリアルなコンテンツこそ、他のユーザーのアクションも誘発する推進力が高くなります。ファンポストが増えれば、自ずとフォロワーも増えるので、ユーザーが投稿したくなるキャンペーンを実施することも有効です。

企業側が思いつかなかったような使い方を示してくれるファンポストは、ほかのユーザーにも参考にしてもらえるので、ぜひリポスト(※3)して活用したいもの。ただし、UGCやファンポストを自社アカウントにリポストする際は、コンテンツの作成者に了解を得る必要があります。DMなどで掲載許諾を取り、積極的にコミュニケーションを取りましょう。

※1…User Generated Contentsの略。InstagramやFacebook、TwitterなどのSNSに投稿されたポストをはじめ、ブログや写真共有サイト、レビューサイトなどへユーザーから投稿されるコンテンツ。
※2…Nielsen(2015年11月)より。
※3…他のユーザーの投稿を自分のタイムラインに投稿すること。

まとめ

フォロワーからの信頼は一朝一夕に得られるものではありません。フォローしてもらうまでにもハードルがありますが、そこからさらにフォローし続けてもらうには、さまざまな形でフォロワーが楽しみにしてくれるような発信をし続ける必要があります。

すぐには結果が出ず、思わず諦めてしまいそうになるかもしれませんが、たかがInstagramと侮るなかれ。ユーザーと近い場所でコミュニケーションできるツールは、使い方次第でブランドの価値も高めることができます。ファンやインフルエンサーと共にブランドを盛り上げていきましょう。

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テキスト:吉永美代  トップ画像・作図:メルクマール

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