ソーシャルメディア管理ツールのBufferは、コンテンツマーケティングツールのBuzzSumoと協力し、2018年第二四半期中のFacebook上位2万ブランドの4,300万件以上の投稿を分析しました。ここに結果が掲載されています。
2018年の第一四半期と2017年1年分を比較すると、今回調査された2018年第二四半期は、より多くのコンテンツが投稿されていました。これらのページは、2018年第二四半期に810万ポストを記録し、第一四半期と比べて24%増加していました。BufferとBuzzSumoは、Facebook上の上位2万ブランドが、前四半期に比べて毎日2万本近い多くのコンテンツを投稿(今年第二四半期は9万32本、前四半期は7万2000本)し、月平均では135本、1日あたり4本強を投稿していると指摘しています。
しかし、Facebook上ではオーガニックリーチがほとんど存在しないのに、ページの投稿が増えるのはなぜでしょうか?
ソーシャル広告プラットフォームUnifiedのCEOであるJason Backerman氏は、Facebookが「今や課金型エコシステムになっている」と述べ、次のように続けました。「オーガニックから大きなエンゲージメントを獲得する日々は終わりへと近づいています。すべての企業は有料ソーシャル広告の道を探るべきです。巨額の予算が必要な訳ではありません。目標に応じた適切なターゲティングを行い、創造性、オーディエンスターゲティング、強力なキャンペーン管理能力があれば、大きな投資利益を得ることができるでしょう」。
データおよびテクノロジー主導のマーケティング代理店であるAnsiraのパフォーマンスメディア担当上級副社長のDavid Pierpont氏は、リストに表示されるページの種類を考慮すべきだと指摘しました。なぜなら、アスリートや芸能人のようなセレブ向けのページは「それだけで際立っている」からだというのです。メディアアナリティクスプロバイダーのSocialbakers によれば、Facebookのトップ10のページのほとんどが、Vin Diesel、Cristiano Ronaldo、Eminemといった芸能人やアスリートです。
Pierpont氏は、「(BufferやBuzzSumoが表示する)カテゴリーのほとんどは、ある種のエンターテインメントやスポーツに関連していて、人々も好んで消費しています。平均的なブランドであれば、事業成果を促すページ広告ユニットに依存しています」。
RQ Agencyの顧客サービス担当上級副社長のKate Wolff氏は、「インフルエンサーは、コンテンツを増やすのではなく、むしろ投稿の質やアプローチを改善することに専念すべきだ」と確信しています。「ときにそれは、量の増加でもたらされることがあります」と、彼女は述べました。
エンゲージメントは全体的に下がっています。BufferとBuzzSumoは、「シェアする」「いいね」「返信」「コメント」の数が過去18カ月間で50%以上も減り、投稿1本あたりの平均エンゲージメントも同じ期間に65%以上も下がったと伝えています。
2018年第二四半期では、動画より画像の方が多くのエンゲージメントを獲得しました。画像1つあたりの平均エンゲージメント数は第一四半期の9,370から3,454に急落し、動画1つあたりの平均エンゲージメント数は5,846から2,867に下落しました。
Pierpont氏は、これがBufferとBuzzSumoによって明らかになった最も興味深い統計だったと述べています。そして、ソーシャルメディア部門を通して動画コンテンツを重視したにもかかわらず、「多くの人々の習慣は、Instagramのようなものにもとづいて形成されている。動画がないということではありませんが、人々はスクロール、停止、継続スクロールの動作に慣れすぎています」と指摘しました。
BufferとBuzzSumoは、各ページが1日に何回投稿すべきかという疑問に対して、5回という結論を出しました。
1日1回未満の投稿ページは、投稿1本あたりのエンゲージメントが最高でも全体のエンゲージメント水準は低いものでした。一方で1日10回以上の投稿があったページは、投稿1本あたりのエンゲージメントは平均で1,202でしたが(前四半期より66%近く減少)、1日5回の投稿があったページは平均2,466と高い数字となりました。
最後に、エンゲージメントの最大の落ち込みを見せたページカテゴリは、アーティスト(70.6%)、映画(68.6%)、メディアとニュース(64%)の順となり、逆に少なかったのはリテール(小売り)ブランドの49%でした。
どうすれば各ページのエンゲージメント率とリーチを改善できるのでしょうか? Bufferは各投稿の投資利益率を考慮することを提案し、企業メッセージを発信するのではなく、オーディエンスとの相互交流を重視すべきだと述べました。
元記事「The Top of 20,000 Facebook Pages Posted More Content During the Second Quarter of 2018 」は2018年8月20日にInsight.newscred.comに掲載されました。
この記事はAdweekのDavid Cohenが執筆し、NewsCredのパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願いいたします。
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