株式会社アマナでは人と人、ユーザーと企業をつなぐマーケティング、コミュニティマーケティングを学びたい方のためのコミュニティ「LOCKER ROOM」を立ち上げました。
コミュニティマーケティングってどういうことなんだろう?
コミュニティマーケティングってどう取り組んだらいいんだろう?
コミュニティマーケティングって誰に相談したらいいんだろう?
を解決できるかもしれないコミュニティです。
コミュニティマーケティングの「コミュニティ」をつくる|コミュニティをデザインしてみる#01
そして、第1回目となる勉強会 LOCKER ROOM が東京都品川区にある株式会社アマナ社内で開催されました。
株式会社アマナ コミュニティマーケティング Div 新居祐介
初回の勉強会は、コミュニティマーケティングをテーマにしたライトニングトークがメイン。勉強会のおともにはアマナグループの食のビジュアル撮影を行っているHUECAKELABOのケーキと、おなじくアマナが運営するギャラリーカフェ IMAcafeのコーヒーを用意いたしました。
最初のライトニングトークは株式会社アマナの執行役員でコミュニティマーケティング Divを担当する新居祐介から。テーマは出版物で振り返るコミュニティマーケティングです。これからコミュニティマーケティングを始めてみようという方に参考になるかもしれませんね。
そもそも、コミュニティマーケティングという言葉が認知されはじめたのは、2017年12月にMarkeZineで特集されたことからその名が知られるようになってきたようです。事例としてよく挙がるのがヤッホーブルーイングの「よなよなエール」。知っている方も多くいらっしゃるかと思いますが、この頃から既にコミュニティマーケティングは実践されていたんですね。
そして、紹介された著者は3名、その名もコミュニティマーケティング業界のビッグ3と表現(勝手に!?)
最初の一冊は、佐藤尚之さんのファンベースという本です。彼がいうファンベースとは、ファンを大切にして中長期的に売上を伸ばしていく考えです。短期的なキャンペーンではなく、コミュニティを時間をかけて育てていく施策であるということが書かれています。
つづいては、昨年5月に出版された式会社コルク代表の佐渡島庸平さんの著書「WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. ~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~」です。出版業界で宇宙兄弟などヒット作を手がけていた編集者で、安心で安全な環境を作り、最初のひとりから影響力を広めていってコミュニティを形成する、という手法の大切さがわかりやすく書かれています。
最後は、一番最近出版された書籍として、小島英揮さんの「ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング」という本です。AWSのユーザー会としてコミュニティを運営していた方で、ファーストピンを狙え!とうフレーズの通り、最初の一人をタッチポイントにして波及効果的に影響を広げていくマーケティング手法がコミュニティマーケティングとし、効率的であるという考え方を伝えています。
これらコミュニティマーケティング業界のビッグ3?の出版物を読むと、小島さんはオフラインがいいといっていますが、佐渡島さんはオンラインでスタートしたほうが良いよと言っていたり、割とバラバラだったりしています。小島さんは売るのではなくコミュニティを通した結果売れる「sell through the community」を目指そうということを言っているのに対し、佐渡島さんは直接売っていこうという違いが見られるのも面白いですね。
そして、コミュニティの形成には4つの方法があって、ひとつは認知を高める「ブランディング」、それから売上を狙う「コンバージョン」、顧客の持つ課題を解決する「サポート」、顧客と共創する「コラボレーション」があるということもわかりました。くわしくは新居祐介の記事を御覧ください。
3人の著者による出版物から学べるのは、コミュニティ形成はさまざまな環境にあわせたやり方がいくつもあるということです。
逆に、決してひとつの手法だけでうまくいくようなマーケティングではないということも学べたと思います。
さて、後半はスマートメディア株式会社 江尻さんの家計簿アプリ運営から生まれたコミュニティなどについてレポートします。乞うご期待!