今回は、企業Instagramのポストの効果を最大化するための豆知識をご紹介。ちょっとしたことですが、ポストのタイミングや1日に投稿する頻度を意識するだけで、見てもらえる可能性が上がります。ポイントはユーザーの生活リズムや行動をよく知ることです。
Instagramへ投稿を行うなら、最も効果的なタイミングで行いたいもの。1日のうち、スマホを触ることが習慣化されている時間帯を狙います。
狙い目は、多くの人が起床後や出勤時間と重なる7:00〜9:00、そして帰宅して就寝までの19:00〜24:00です。 さらに、1週間のうち最もユーザーのアクションが多いのは土曜日の夜、日曜日の夜、月曜日の朝です。
土曜や日曜の夜は自宅でゆっくり過ごす人が多く、よく見られます。月曜の朝は週の始まりということもあり、特に会社勤めの人は他の曜日に比べて通勤時間が揃うことが多い。そのため、アクション率も高くなります。
一方、金曜の夜は外出する人が多く、Instagramのアクション率は低い結果に。インフルエンサーにポストしてもらうタイミングも、よく見られる時間帯を意識すると効果が上がります。
1日の投稿頻度って、どれくらいが最適だと思いますか? たくさんポストすればするほど見てもらえる確率も上がる!と思う人もいるかもしれません。
ですが、実は1日に1〜2ポストが理想的なんです。3ポスト以上は他のアカウントの投稿に紛れて読み飛ばされ、追いきれません。そうなると投稿ごとのエンゲージメントが全体的に下がってしまい、アカウント自体がユーザーのタイムラインに表示されにくくなってしまいます。
一方、投稿しない日があると、更新が少ないアカウントとみなされてしまい、投稿しない期間が伸びれば伸びるほどフォロワーが減ってしまいます。毎日の投稿が難しければ、少なくとも3日に1度は投稿することを推奨します。頻繁に投稿できなかったり、土日に自分で投稿できない場合は、2019年9月に実装された「クリエイタースタジオ(※1)」や外部ツールを使って予約投稿をするなどして一工夫してみましょう。
※1…Instagramコンテンツの投稿、管理、収益化、測定などを管理するツール。日時指定の予約投稿ができる。
ユーザーは、フィードとストーリーズ、それぞれどれくらいの割合で見ているのでしょう?
以前はフィードの方が投稿数も見られる時間も多かったのですが、最近はストーリーズも同じくらい見られています。ストーリーズを活用する企業も増えていますね。フィードとストーリーズどちらがいいかは、純粋な投稿をするか、広告を出稿するかで変わります。
◆純粋な投稿の場合
フィードもストーリーズも同じくらい見られるので、どちらにも投稿するとユーザーの記憶にも残りやすくなります。
ストーリーズの利点は気軽に投稿できる点なので、フィードの投稿が頻繁にできない場合、ストーリーズを大いに活用しましょう。展示会やイベントの風景を動画で撮影してもコンテンツになりますし、クイズを実施したり、商品に関する豆知識や使い方を伝えるのもいいでしょう。他のユーザーが投稿したストーリーズにタグ付けされれば、自社アカウントでリポスト(※2)できるので、リポストを1コンテンツにしているアカウントも多いです。
企業のInstagramは、ユーザーとのコミュニケーションの場になるのが理想。ブ一方的な発信だけでなく、リポストなどで積極的にユーザーとのコミュニケーションを取っていきましょう。
◆広告出稿の場合
24時間で消えるストーリーズは気軽にサクサク見る人が多く、広告のインプレッション(※3)は増えますが、リンクのクリック率はそれほど上がらないケースがほとんどです。一方、フィードは1つ1つのポストを見ながらスクロールされるので、インプレッションよりクリック率が上がる傾向にあります。
したがって、購買を目的とする広告はフィードへの出稿がおすすめ。ストーリーズ広告は認知の段階に有効なので、アカウントを始めたばかりの時期はストーリーズ広告を使うのも有効です。
※2…他のユーザーの投稿を自分のタイムラインに投稿すること。
※3…広告が表示された回数
ポストのゴールデンタイムや1日の投稿頻度、ポストの形式など、些細なポイントではありますが、知っているのとそうでないのとでは、1つのポストの効果が変わってきます。せっかく作ったコンテンツを生かすも殺すも自分次第。頭の片隅に置きながら、ポストしてみてください。
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テキスト:吉永美代 トップ画像・作図:メルクマール