事例で納得! 写真で作るスチルモーションが活きる、ラグジュアリー商材のプロモーション

みなさんはスチルモーションという映像表現をご存知ですか?

関連記事「動画より効果的? 写真でつくる動画みたいなスチルモーション」でもご紹介していますが、スチルモーションはひと言でいえば動く写真。レタッチ(画像補正)した静止画をもとに、編集を加えてその一部分だけを動かす手法です。

動画とはまたひと味違う、ゆったりとした意外性のある表現は、実は、アクセサリーや腕時計、化粧品といったラグジュアリー感が大切な商材のプロモーションに特に効果を発揮します。

どう効果的なのか、事例をまじえてご紹介します。

スチルモーションだからいい! そのメリットとは

「動画やCG全盛のいま、なぜわざわざ静止画?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、スチルモーションには2つのメリットがあります。

❶1つは静止画ならではの高解像度をキープできること。カタログやグラビア広告用に撮影した美しい商品画像のクオリティをそのまま活かせます。画質という点では写真は動画よりも優れていますから、実は動画で撮影しても、期待通りのシャープさを撮影できないことも多くあるんです。

❷もう1つはコスト面。CGや動画に比べると編集も含めて制作コストを大幅に抑えられます。動画を撮影する予算がなく、手持ちの商品画像しかないというという場合にも最適な手法です。

スチルモーションが向いている商材と事例

スチルモーションは、前述の通り、アクセサリーや腕時計、化粧品といった高級感がポイントとなる商材との相性が抜群です。こうした商材の静止画はしっかりとマスク分け(画像の一部分を覆って隠すこと)を行い、レイヤー化します。こうすることで細かなパーツごとの調整が可能となり、光沢や質感といった、動画では表現が難しい美しい光の動きも演出できるんですね。

事例を見てみましょう。

1)セイコーエプソン

出典:セイコーエプソン/ORIENT STAR

精密に時を刻む秒針やメーターの動き、表面の光沢をスチルモーションで表現しています。腕時計のようなメカニカルな商品カットをCGでつくると膨大なコストがかかり、動画ではここまでシャープに撮影するのは難しいものです。まさに写真素材から作られているスチルモーションならではの表現といえるかもしれません。

2)TSUTSUMI

出典:TSUTSUMI Blessed Rain

出典:TSUTSUMI Pure_Planets

こちらはジュエリーツツミの広告です。スチルモーションによって商品とモデルの画像を組み合わせて動かし、宝石のきらめきやゆったりとしたイメージを演出しています。ハイスピードな動画とはひと味違った高級感を感じられるのではないでしょうか。

3)Olay

出典:OLAY miracle

出典:OLAY natural

スチルモーションは、編集によってどんなこともできると思われがちですが、先の事例も、もともとは1枚の静止画。口を閉じている写真から歯を見せることはできませんし、1つの水滴を2つに分けるといったことも不可能です。
あくまで写真をベースとしている映像表現の1つとして活用することが大切。これまでとは違う新たな動画表現を求めている方や、限られた素材でなんとかしたい、という方にオススメな表現技法です。

動画に比べると低コストで制作でき、メカニカルな精度や上質な質感を再現できるスチルモーション。街頭のデジタルサイネージだけでなく、通常動画が活用されるシーンであるweb広告やFacebook、Instagramでの配信ももちろん可能です。
腕時計やアクセサリー、化粧品などラグジュアリー商材のプロモーションを担当されている方は選択肢の1つとしてぜひ活用してみてください。

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