レストランやカフェで、美しく盛り付けられた料理が運ばれてきたとき、「わあ、おいしそう!」と、スマホを取り出して、夢中でシャッターを切ることってよくありますよね。
でも、撮れた写真を後で見返すと、どれも今ひとつで、ガッカリ……。あの「おいしそう!」と感じた瞬間の、心のときめきが写真から伝わらない。目の前に置かれた料理をそのまま撮ったのに、なぜ?
実は、おいしい料理をおいしそうに撮るには、ちょっとしたコツがあります。これさえ知っておけば、料理の撮影がぐっと上達する! そんな3つのポイントをお教えしましょう。
<POINT>
最大のポイントは、「光」を上手に使うこと。料理やお皿の一部に、光をきらりと反射させるだけでシズル感が生まれます。
そのためには「逆光」と「サイド光」の中間にあたる角度の光(半逆光)を選ぶのがコツ。カメラを動かしてみて、料理全体に光がきれいに入る角度を探すことが大切です。大皿にオードブルを盛り合わせた前菜などでは、まずクローズアップしたい料理を決め、それを手前にしましょう。
四角いお皿だったら、カメラフレームと平行にせず、あえて斜めにお皿を切り取ると、ぐっと雰囲気が出ます。入店時に自然光が入る窓際の席をお願いするのも、上級テクニック!いい「光」を味方につけると、料理が表情豊かに写ります。
<半逆光とは?>
カメラに対して斜め前に窓がくる位置が「半逆光」です。
<NGカット>
フラットな光だと料理がベタッと写り、「おいしそう」な表情が生まれません。また、四角いお皿をフレームと並行に入れると、平凡な写真に。
<POINT>
器に盛り付けられた料理には、表と裏があります。見栄えがよく、おいしそうに見える表側が、すなわちその料理の「正面」の顔。裏側から撮ってしまったら、料理の美しさやおいしさが伝わりません。
料理を運んできたとき、ウエイターはあなたに正面の顔が見えるように置くはず。そこを意識して、最もおいしそうに見える正面を撮りましょう。
基本を押さえた後は、ちょっと応用編も。お皿を回して、あなたが感じる「料理の魅力的な顔」を探して撮るのも、楽しいものですよ!
<NGカット>
裏側から撮影すると、サラダの「顔」であるサーモンが目立たなくなってしまい、おいしそうに見えません。
<POINT>
テーブルに何品かの料理が並んだ様子を撮りたいときは、食べている人の手などを入れて撮ってみましょう。その場の臨場感が伝わるワンショットになります。
すべての料理を「引き」で見せるのではなく、料理皿の端をあえて切り取って撮影するテクニックもおすすめ。テーブルの上に乗りきらないくらい、たくさんの料理があるように見え、よりゴージャスでにぎやかな雰囲気を演出できます。
<ここに気を付けて>
スマホのレンズは広角なので、手前に高さのあるものを置くとグラスが大きく見えすぎてしまい、バランスの悪い写真になってしまいます。高さのあるドリンク類は、なるべく奥に配置して撮るのがポイントです。
<NGカット>
人の気配がなく、並んだ料理をただ写すだけだと、画面に動きや臨場感が感じられず、寂しい印象を与えてしまいます。
料理を撮影する際のキーワードは「光の使い方」と「料理の正面」と「人の気配」の3つ。これらを意識するだけで、料理を撮影する腕が格段に上達すること、うけあいです。
「わぁ、おいしそう!」と、見る人が思わず声をあげてしまう、そんな「おいしい写真」を、SNSにぜひUPしてくださいね。
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<今回の料理を撮影したお店>
鹿肉や猪肉をはじめとしたジビエ料理、数種類の最高級キャビア、丁寧に熟成されたシャルキュトリーなど、こだわりのレシピと厳選された食材を、洗練された空間でお楽しみいただけます。
ACCESS
東京都品川区東品川2-1-3 TEL : 03-5495-9475
11:00–23:00(L.O 22:00)
[SUN, and HOLIDAY / 11:00-22:00]
INFOTO
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法人向け全国プロカメラマン出張撮影・ライター取材サービス。日本全国約600名以上の厳選されたプロ契約カメラマンのネットワークを活かし、地域性を熟知した、撮影現場に近いカメラマンを手配するほか、欧米・アジア在住の日本人カメラマンをアサインし、海外での取材撮影の手配も可能です。
また、様々な分野に精通したプロ契約ライターが、取材・執筆・校正までを行うほか、企業イベント、採用・教育、IR活動に特化した記録用動画撮影サービスや、撮影した写真をワンストップでフォトブックにして提供するプリントオンデマンドサービスも提供しています。