もはや「いいね!」は関係ない?ブランドはInstagramの効果をどのように測るべきか

Sefa Kart

おそらくあなたもこのニュースを耳にしていることでしょう。7月にInstagramが発表した、オーストラリアを含む世界中のより多くの市場で拡散された投稿から「いいね!」を非表示にするテストの実施を。Instagramによれば、ユーザーに「いいね!」より投稿とアプリとのインタラクションに集中してもらうためだと言います。

しかし一番の疑問は、ソーシャルメディアマーケティングにもとづいて構築され、社会的証明に依存しているビジネスにどのような影響を及ぼすのかということです。そこで初めに浮かぶのは、ビジネスにおける大規模な変化です。

「いいね!」は、社会的証明の中もっとも認識可能な要素の1つであり、ブランドのソーシャルプラットフォームのエンゲージメントメトリックにおけるコア要素です。エンゲージメントではない場合、トップの業績を左右するのはどのような社会的指標でしょうか。すでに新しい時代は到来しており、パーソナライズされたコンテンツによって定義されると私たちは信じています。

単なる「いいね」以上のものを

当初、ソーシャルメディアは人々が繋がり合うための新たな手段でした。時の経過とともに、人々はソーシャルメディアプラットフォームにますます依存するようになっています。その結果、事業主はデータを利用して特定の対象者を理解し、ソーシャルメディア上で製品を宣伝し始めました。現在では、ソーシャルメディアはデジタルマーケティングにおいてもっとも重要な側面の1つになっています。

効果をあげるソーシャルメディアコンテンツを考える際に、おそらく「いいね!」の数を一般的な指標として思い浮かべるでしょう。投稿から得た「いいね!」の数は、フォロワーによるエンゲージメントの度合い、効果のあるもの、および効果がないものをブランドが判断する際に役立ちます。

ダブルタップ数は承認と見なすことができますが、昨今のソーシャルメディアユーザーは、「いいね!」以上のものを含む、よりパーソナライズされたレベルでブランドとのインタラクションを望んでいるのです。

お客様からチャンスを得る

私たちにとって、最大のマーケティングチャネルはつねにソーシャルメディアでした。最初に事業を立ち上げた時、私たちはお客様がくださった機会に気付き、どのようにソーシャルメディアを通して彼らとすぐに繋がることができるかを模索しました。それ以来、私たちはソーシャルメディア上でお客様と関わり合い、彼らの声に耳を傾け、お客様が好んで共有したくなるコンテンツを作成しています。顧客と関わり、ビュー、「いいね!」、オーディエンスリーチを通じて効果を判断していたのです。

Instagramが最新のプロトタイプを発表した今、ブランド各社は、目まぐるしく変化を続ける競争環境において自社が注目を集め、地位を獲得するために、異なる考え方をもって取り組む必要があります。パーソナライズされたコンテンツが作用し始めるのはまさにこの環境です。デジタルマーケティングの分野においては、パーソナライズすることがオーディエンスの注目を引く効果的な手段になります。

今日、消費者はより個人的なレベルでブランドとインタラクションし、個人として扱われることを望んでいます。オーディエンスにとって意味のあるコンテンツは、ソーシャルエンゲージメントの構築に役立ち、その結果、お客様がブランド支持者になる可能性もあります。

ソーシャル上のコミュニティ

当社は、他の小売業者から自社を際立たせるための暗号を解読できたと信じています。Supernovaでは、お客様と直接やり取りができるようにして、クリエイターに力を還元しています。決定的な声であるInstagram上のコミュニティの助けを借りて。

コミュニティは、共有、影響、情報伝達を開始する場所です。ソーシャルコミュニティを生み出すことで、オーディエンスがエンゲージし続け、ブランドに信頼を置いてもらえるようにします。

ただし、ソーシャルメディアでのコミュニティの特定と展開は、パーソナライズされたコンテンツの作成から始まるものです。小売業者は、パーソナライズされたコンテンツに消費者が慣れてきたことを理解しています。これは、ブランドがパーソナライズされたコンテンツを提供することがこれまで以上に重要であることを意味します。

Supernovaでは、ソーシャルメディアインフルエンサーの動き全体に商機を見出しています。ブランド各社は人気のソーシャルメディアアカウントと関連付けられるように列をなしており、この需要の高さが独自の業界全体を生み出しています。インフルエンサーとは、情熱を持ち、それを世界に伝えることを恐れない人々です。

彼らの強みはコンテンツを生み出すことです。彼らがより優れたコンテンツを制作するほど消費者がエンゲージしたいと感じるものへ変わり、ブランドとの協業がより理にかなうようになります。当社は、インターネット上のすべてのものがカスタマイズ可能であり、お客様が興味を抱くコンテンツを配信できるところが気に入っています。

Instagramの新たな時代が到来している現在、ブランドやインフルエンサーは、より強力なコンテンツを配信するために一層努力をしなければなりません。

「いいね!」のない世界では、インフルエンサーはより良いコンテンツを作成するだけでなく、ビデオやInstagramの「ストーリー」など、多様なコンテンツを作成しなければならないのです。これにより、画像に加えてキャプションやもっと思慮深いコンテンツの読み物が増加する可能性があるため、インフルエンサーとそのフォロワーの間のエンゲージメントがより強固になると考えています。

オーディエンスをよく理解する

ソーシャルメディアのパーソナライズ化は、コンテンツだけでなく、オーディエンスとのコミュニケーションにも関連します。Supernovaのビジネスモデルは、お客様とのコラボレーションが中心という時点で効果があることを証明しています。オーディエンスにブランドとの繋がりを真に感じてもらうためには、彼らと直接コミュニケーションを取り、彼らのニーズが何であるのかを知らなくてはなりません。

どんな種類のコンテンツを見たいですか?ブランドとどう繋がっていると感じていますか?彼らから的を射た意見をもらえたら前進し、すべてのフィードバックを認め、受け入れてください。また、ソーシャルメディアを活用して、ブランド名と製品名、および価格をテストしましょう。

当社のすべてのブランド名はお客様が選んだものです。たとえば、Sand & Skyは過去にRose Beachと呼ばれていましたが、URLを取得できなかったため、お客様は2番目の選択肢だったSand & Skyに投票しました。Instagramの新時代は、ブランドメーカーとして、より深い個人的なレベルでオーディエンスを知るために、より多くの時間、お金、労力を投資し、注目を集めるコンテンツをさらに作成する必要があることを意味します。さらに、それを適切な戦略と組み合わせて、適切なオーディエンスにリーチします。そうした社会的投資に対して、最高の利益がブランドにたらされるのです。

「いいね!」がなければ、ブランドは真に重要なもの、つまり価値、関連性、影響を測定することを余儀なくされます。これにより、ブランドはファンだけでなく、コミュニティを構築する時間を費やさざるを得なくなるのです。

Emily HamiltonとSarah Hamiltonは、Supernovaの共同設立者とマネージングディレクターです。

この記事は、The DrumのSarah HamiltonとEmily Hamiltonが執筆し、NewsCredのパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまでお願いいたします。

元記事「How Should Brands Measure Success On Instagram If ‘Likes’ Are No Longer Relevant?」は2019年9月19日にInsight.newscred.comに掲載されました。

また、日本におけるNewsCredパブリッシャーネットワークに関してはNewsCred by amanaまでお問い合わせください。

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