B2Bブランドにとって「宝の山」! 2024年にLinkedInで成功するための9つのトレンド

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ビジネスソーシャルメディア「LinkedIn」は、日本ではまだユーザーが少ない印象があるものの、欧米ではB2Bマーケティングの強力なツールとして活用されています。本記事では、LinkedInでグローバルなB2Bマーケティングを成功させるための方法を、トップブランドの事例をもとに解説します。

目次:


今年、最も成功するマーケティングツールになる可能性が高いサービスとして、LinkedInが注目されています。B2Bマーケターが最新の情報をキャッチし、かつ戦略的なアプローチをしたいのであれば、LinkedInを活用するといいでしょう。LinkedInが発行するガイドブック「Read me if you want to drive more leads on LinkedIn」には、LinkedInの有用性について、以下のように書かれています。

B2Bマーケティング担当者の82%が、他のソーシャルチャネルと比べて、LinkedInで最大の成功を収められたと考えています。

これは当然のことで、10億人以上のユーザーを誇るLinkedInは、世界最大のプロフェッショナルのネットワークであり、B2Bブランドにとって宝の山といえます。LinkedInは、B2BブランドがLinkedInでどのようにマーケティングに成功しているか特定し、トップブランドをB2Bリーダーボードに掲載し称えています。

B2Bリーダーボードにランクインしたブランドは「何を伝えるか」「どのように見せるか」「どこに置くか」に精通しています。有料広告を効果的に活用する戦略とは別に、LinkedIn上で成功するために採用すべきタイムリーなトレンドがあるのです。

LinkedInでのマーケティングを強化し、競合他社に差をつけるためのビジュアル、コンテンツ、配信のトレンドについてお話しします。

さまざまなグラフィックを使ってみる

LinkedInは、他のソーシャルプラットフォームと同様にブランドやB2Bのインフルエンサーが多くのビジュアルの投稿を行なっており、視覚的に訴求する方向にシフトしています。LinkedInによると、画像のコメント率は2倍に達し、画像コラージュは優れたパフォーマンスを発揮するといいます。

studioIDからのTip

複数の画像を左右に動かして見られるカルーセル投稿(フィード投稿)、画像の引用、インフォグラフィックといったグラフィックのトレンドを定期的に作っていきましょう。人気を集めている視覚的な手法は、マイクロエッセイ(短い文章)です。これらを長い文章のように連続して配信すると、Very Good Copyの創設者であるEddie Shleynerによるカルーセル投稿のように表示されます。

動画コンテンツを試してみる

静的なグラフィックだけでなく、LinkedInでは最近、動画もどんどん増えています。調査によると、LinkedInにおいて動画は5倍のエンゲージメント、ライブ動画は24倍のユーザーを獲得し、ユーザーがLinkedInで動画を共有する可能性は他の投稿タイプよりも20倍高いことがわかっています。

B2Bマーケティング担当者の10人中7人以上が、動画はマーケティングのROIにプラスの影響を与えると答えています。

studioIDからのTip

ネイティブ動画にキャプションを付けて投稿 (LinkedInによると、リーチを広げるにはそれが一番の方法とのこと)し、ショート動画と長編動画などを用意して、どれくらいの長さの動画がコミュニティに最も響くかを確認しましょう。そして、ユーザー体験を上げるために必ず字幕を入ることをおすすめします。他のブランドは、どのようにそれを行っているでしょうか? 以下は、専門家とのポッドキャストのエピソードからティザー動画を投稿する、SaaSプロダクトを提供するアメリカのGong社の例です。

会社ページを更新する

会社のLinkedInページを見直し、何よりもまず、100%完成しているかを確認しましょう。

完成されたLinkedinの会社ページは、週間閲覧数が30%増加します。

studioIDからのTip

ヒーロー画像など、新しいビジュアルへの変更も検討してみましょう。また「Product」、「Life」、「Insights」といったサブページをチェックし、会社の情報が最新であるかも確認することです。HubSpot社は、動画を使って、同社のカルチャーストーリーやビジネスインサイトを紹介しています。 

  

コピーを読みやすくする

一段落が長い文章は読みづらいものです。それはLinkedInのフォロワーにとっても同様です。読みやすくなるように、文章を分割しましょう。ただし、短いキャプションをだけを投稿するという意味ではありません。

ある調査によると、多くの人がLinkedInで長文のコンテンツ(英文で1,900~2,000ワードの長さ)を読むのを好んでいるといいます。

※一般的に、英語の1ワードは日本語で5~6文字程度に相当すると言われているため、日本語では10,500〜11,000文字程度と考えられます

同じ調査によると、「リスト」と「ハウツー」の投稿は最も高いパフォーマンスであるのに対して、質問を投げかけるタイプのタイトルがつけられた投稿は最もパフォーマンスが低いことがわかりました。

studioIDからのTip

見出し(H1、H2、H3タグなど)を使って、投稿をわかりやすく分割しましょう。キャプションのコピーについても同様で、文章を区切ったり、絵文字で遊んだり、太字や斜体にしてテキストを強調したり、視覚的に魅力のあるコピーにしましょう

従業員がブランドの支持者になれるようサポートする

従業員のネットワークを活用して、リーチを広げましょう。

コンテンツのクリック率は、会社が投稿するよりも従業員がシェアする方が2倍高くなります。

従業員のブランドアンバサダープログラムを作ったり、Gaggleampといった専用ツールを利用するなど、この戦略にはさまざまな方法があります。

studioIDからのTip 

このプログラムを構築する場合は、すでにプラットフォーム上で活動している従業員に向けて、彼らにとってどのようなメリットがあるのかを伝える準備から始めます。Glossier社のように、従業員の成果を称えることからも始められます。また、Googleのように従業員が会社の最新情報を共有したときに、それを会社のLinkedIn上で再共有することもできます。スターバックスは、従業員の投稿を堂々とシェアすることで知られる企業の1つです。

コンテンツの種類とテーマを組み合わせる

さまざまなタイプのコンテンツでユーザーを惹きつけることで、成功を収めましょう。

LinkedInは、同プラットフォームで最も効果的な3つのテーマを挙げています。

  1. 組織で働き、成長する姿を示すことで、仕事を個人的なものにする
  2. 仕事関連のスキル(製品やサービスがどのように役立つかなど)を磨くための専門的なアドバイスやヒントを共有する
  3. インサイト、トレンド、リリースについてユーザーに情報提供する

studioIDからのTip

バラエティに富んだコンテンツのテーマを設定します。プロモーションや従業員の記念日ばかりを投稿してはいけません。同じような投稿は避け、テキストのみの投稿や動画、画像、文章、さらにはアンケート(この記事は6,000票を獲得)をバランス良く組み合わせましょう。

注:LinkedInはリンクのないコンテンツを好む傾向があるため、宣伝目的のコンテンツと教育的なコンテンツをバランス良く組み合わせて、ユーザーが望むあらゆる情報を共有しましょう。

発見されやすいキーワードを使う

2018年以降、LinkedInユーザーはキーワードから他の人の投稿を検索できるようになりました。これはあまり活用されていない機能ですが、大きな変革をもたらす可能性があります。LinkedInのトレーナーであるTom Baetenは、今年は関連コンテンツを見つけるために、LinkedInの検索エンジンがもっと使われるようになるだろうと予測しています。

studioIDからのTip

投稿や会社のページに、もっと知ってもらいたいキーワードが含まれていることを確認し、ターゲットを絞ったハッシュタグを投稿に追加します(LinkedInの推奨は3~5個)。さらに、追加したハッシュタグで話題の会話に参加し、キーワードの信頼性と権威を高めます。

業界ネットワークを活用する

LinkedInで成功するために、すべてを自分で行う必要はありません。LinkedInで他の人と交流することは、自分の意見を広めてフォロワーを増やすことににとても役立ちます。

studioIDからのTip

あなたのビジネスを推薦してくれそうな上位顧客を思い浮かべて、あなたのページのメンションを付けて投稿してもらいましょう(もちろん、感謝の気持ちを込めてリポストしましょう)。他のブランドにも言及して、彼らが行ったこと、感動したこと、または教えてくれたことに対して絶賛します。ニッチな業界グループでコンテンツを公開し、そのコミュニティと連携してください。最後に、同業のB2Bインフルエンサーとコラボレーションして、彼らのネットワークにも見てもらいましょう。

📖 関連コンテンツ(英語):   B2B Influencer Marketing: 3 Essential Steps to Build a Strong Strategy 

コンスタントに投稿する

コンテンツは一貫性を持たせることで価値を持ちます。LinkedInの調査によると、毎日投稿したほうが、毎週投稿するよりも8倍の速さでフォロワーを増やせます。

studioIDからのTip

信頼を確立するために、1日に1〜2回の頻度で投稿しましょう。これによりメンバーのエンゲージメントが2倍になる可能性があります。いろいろな投稿の頻度、曜日、時間帯を試してみて、最適なものを見つけましょう。

Gong社は、毎日複数回の投稿をしていることで知られるブランドです。Gong社から得られたもう1つのボーナスヒントは、自身が所有する他チャンネル上にLinkedInページへのリンクを貼ることです。他チャンネルとはマーケティング資料、電子メールの署名、ニュースレター、ブログ投稿などが挙げられます。以下は、Gong社のeBookの最後の部分です。

これで完成です。LinkedInで自然に成功を収める極意は、もはや秘密ではありません。これらのヒントを参考にして、2024年にLinkedInのマーケティングを強化し、楽しんでください。

その際は、ぜひ私たちStudioIDのLinkedInをフォローして、あなたのB2Bブランドに最適なヒントを共有してください。

この記事は、SpringboardのSonya Matejkoが執筆し、Industry DiveがDiveMarketplaceを通じてライセンスを取得したものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまでお願いいたします。

元記事「B2B LinkedIn Marketing: 9 Trends Leading Brands to Organic Success in 2024」は2024年2月20日にstudioID’s insights blog – springboardに掲載されました。

また、日本におけるIndustryDiveパブリッシャーネットワークに関してはamana Content Marketingまでお問い合わせください。

 

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