初めまして、榊原万琴です! 私は映像ディレクター兼プランナーとして、TV-CMやWebの広告動画、クライアントのSNS動画、MVなどを制作しています。ライブ、舞台、ミュージカル、ゲーム、アニメなどエンタメが大好きで、イラストを描くのも得意です(特にミニキャラっぽいもの)。コンサートグッズのイラスト担当や映画・MVの美術制作なども経験しており、クライアントの要望に応える多角的な視点で、
最近、SNS向けの広告動画の依頼が増えています。特に、XやInstagramでの展開を想定した制作依頼が本当に多くなっています。私も一SNSユーザーとして、思わず指を止めて見てしまう動画と、そうでない動画があることに気づきました。(自分も作り手なのに、すみません……!)その違いは何か? どうしたら見てもらえるのか、改めて考えました。
答えはズバリ、心が「トキメク」かどうか、です。
ここからは、クライアントがSNS動画広告の依頼時に押さえるべきポイントを、作り手の視点からご紹介します。
今回は、Instagramを中心とした若年層(特に女性)向けの広告動画を想定してご紹介します。
先ほども挙げた「トキメク」かどうか。この「トキメキ」に必要なポイントはこの3つです。
毎日たくさんのSNS動画が流れてきます。SNSのタイムラインで注目を集めるには、まず気になって指を止めてもらわなければなりません。つまり、動画の冒頭で視聴者を「一目惚れ」させる必要があります。恋愛の一目惚れの場合、相手からグイグイきて「トキメク」……のは違いますよね。SNS動画も広告色を全面に出してアピールすると、一気に幻滅してしまいます。
一目惚れさせる要素:
・パッと見て引き込まれるアクションや雰囲気(短い時間での展開)
・不思議さ、ユニークさ(思わず気になる、もっと知りたくなる要素)
・とっつきやすさ(あ、広告かも、と警戒させない。広告っぽさを感じさせない自然な導入)
これらの要素を動画の構成に組み込んでいくと、「一目惚れ」のつかみになっていくと考えます。
一目惚れさせるにはどうしたらよいのでしょうか。視聴者が気になる!と思う画=「世界観を作る」ことがとても重要になります。商品やサービスの世界観を言葉ではなく映像で表現するのです。もちろん言葉も大事ですが、視聴者が「自分と関わりのある世界である」と直感的に感じられることが大切です。
たとえば、ターゲットとなる女性が興味を持つ世界観の「ニュアンス」を深掘りして、視覚的な表現で伝えます。(例:ナチュラル、クール、ポップ、ゴシック、夢かわ、和風、ゴージャス、クラシカルなど)
SNSのトレンドや視聴者を取り巻く環境は、常に変化しています。今この瞬間にターゲットである女性が「どんなもの・こと」に対して「かわいい」「きれい」と思っているのか、情報をしっかりとキャッチすることが必要です。
しっかりとキャッチせずに時代に合わない表現で作った動画は、どんなに魅力的で丁寧に作った内容だったとしても、女性が映像を「ダサい」と思ってしまった瞬間に、興味や関心が一瞬でなくなってしまいます。そのため、「時代性を意識した」表現方法はとても重要だと考えています。
Instagramを中心とした若年層(特に女性)向けの広告動画を想定して、「一目惚れさせる要素」「世界観を作る」「時代性を意識する」の3つのポイントをご紹介しました。これらのポイントを協議し、明確なプランを出すことで、効果的な広告動画の制作が可能になります。
女性が好む「かわいい」「きれい」のトレンド(ジャンル、ファッション、コスメ、キャラクター、イラストなど)の移り変わるスピードはとても早く、私自身もついていくのが大変だと日々感じています。しかし、その移り変わりを楽しみながら、自分が想う新しくて、かわいくて、おもしろい! そんな「トキメク」動画広告を、これからも作り出していきたいと思います。
文・イラスト: 榊原万琴 (アマナ)
関連記事:amanaINSIGHTS#動画広告
事例記事:amanaWORKS#ムービー制作実績
amana TVCM/MOVIE
amana TVCM/MOVIE
TVCMやWeb用の動画、企業紹介ビデオなど、幅広い動画の撮影に対応。長年培ってきたスチル撮影の経験とノウハウを活かして、クオリティの高い動画を制作します。撮影スタジオはもちろんのこと、動画の編集・合成を中心に、ナレーション収録も可能な動画編集スタジオを完備。撮影、編集、ディレクションなど、専門性の高いスキルを持ったスタッフが、動画の制作をサポートします。