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いま世界中のレストランがブランディングに力を入れていることはご存知でしょうか。そのきっかけとなっているのが、「World’ s 50 Best Restaurants(世界ベストレストラン50)」。世界中の美食家たちが審査員となって世界のレストランをランキング化したもので、その信頼性・経済効果の高さから、レストランだけでなく、国を挙げて取り組むほどの盛り上がりを見せています。
しかし、「このままでは日本は世界から取り残されてしまう。いまここがビジネスチャンスです」と話すのは、「世界ベストレストラン50」のチェアマンを務める中村孝則さん。ビジネスのアプローチ方法や、いまの食の最新トレンドについて、世界を渡り歩く美食家・本田直之さんとともに語っていただくトークセッションを開催します。
中村孝則(コラムニスト/以下:中村):グルメ界のアカデミー賞とも呼ばれる、「世界ベストレストラン50」は知っていますか? 今年でちょうど15周年を迎えるレストランのランキングです。
―レストランの格付けといえば『ミシュランガイド』が有名ですよね。
中村:「ミシュラン」は本国フランスの料理を基準に、お皿のなかの美しさ、おいしさを評価しますが、「世界ベストレストラン50」は料理のジャンルは問わず、審査基準も料理の味だけではありません。「そこでしか味わえない経験」をいちばん高く評価します。
審査員となるのは、世界27の国と地域のチェアマンによって選ばれた各40名の食の専門家たち。シェフ、ジャーナリスト、政界人、医者など世界中のレストランを知る、さまざまな肩書きの人たちが審査に加わります。私は日本のチェアマンとしてメンバーを選出しています。
―本田さんも本の出版をはじめ、世界の料理に精通されています。「世界ベストレストラン50」をどのように捉えているのでしょうか。
本田直之(レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役/以下、本田):時代の流れに応えているというのが大きな特徴で、レストランの最新トレンドをいち早く紹介するランキングだといえます。審査員が自由な評価をしているという感じを受けますね。
中村:今年は日本からふたつのレストランがランクインしました。こうした新しい価値観で評価するシステムができたのは素晴らしいことです。ですが、他国と比べると日本のレストランはあまりいい状況とはいえないんです。このままいくと世界から取り残されてしまうかもしれません。
―それはどういうことでしょうか。
中村:そう感じたのは、今年の授賞式の開催国にオーストラリアが選ばれたこと。審査員の多くはヨーロッパや北米の方々ですから、オーストラリアはもっとも行きづらい地域のひとつ。それにもかかわらず開催国になった。そこが、日本が危機感をもつべきポイントなんです。
本田:授賞式ともなると影響力のある人たちが世界中から集まってきます。そうなると食をはじめ、自国の文化をプレゼンテーションするにはうってつけの場となるわけです。となると各国は授賞式を誘致しようと躍起になりますよね。
中村:そういうことです。ランキングに入るだけで、レストランの名が世界中に知れわたります。もし日本で授賞式を開催するとなれば、レストランはもとより国にとっても大きな経済効果が期待できるでしょう。しかし、日本から誘致活動はほとんど行われていないので、このままでは開催国になる可能性が低いのが現状です。詳しい話はイベントでしますが、ここに大きなビジネスチャンスが眠っているんです。
なぜ日本のレストランは世界から取り残されてしまう可能性があるのか、なぜ日本は授賞式の誘致をしないのか。「その問題解決にいち早く取り組めば大きなビジネスチャンスになる」と話すおふたり。その詳しい内容についてはトークイベントで語っていただきますので、ぜひ奮ってご参加ください。
住所:〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-43
TEL:03-3740-4011 (代表)
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東京モノレール:天王洲アイル駅より
南口改札を出て山手通りを右(新東海橋方面)へ。 品川埠頭入口交差点を渡り、ボンドストリートを右折。 徒步5分。
りんかい線:天王洲アイル駅より
改札を出て品川埠頭入口交差点を左(新東海橋方面)へ。 ボンドストリートを右折。徒歩5分。
お車でのアクセス
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