コンテンツマーケティングの導入を検討しているWEB、マーケティングの担当者の方が避けては通れない「上司や同僚の説得」。そんな時、コンテンツマーケティング導入のメリットを上手く伝えられているでしょうか?
「最近流行っているから」「成功事例が多く出ているから」などの導入理由もありますが、どんなマーケティング手法にも、メリット・デメリットが存在し、商品やサービス、自社の置かれている状況次第でその手法は変わってきます。
そこで今回は、コンテンツマーケティングがもたらす効果と、導入に当たってのメリットとデメリットを解説します。ぜひコンテンツマーケティング導入の参考にして下さい。
コンテンツマーケティングには多くのメリットがありますが、最大のメリットは、広告効果が薄れてきている中、顧客がコンテンツを通して“見つけてくれ”、そして、関係が構築され、ファンになってくれる、という、これまでの広告では実現するのが難しかったレベルのコミュニケーションが実現できる、というところだと言えます。これは、広告費をかけ続けるのではなく、究極的には“顧客が顧客を連れて来てくれる”ようになる、という理想的な状態へと近づけてくれる可能性があるとも言えるでしょう。
また、コンテンツマーケティングは、企業自身が情報を発信するものですので、予算や届けたい情報などを、すべて自分たちでコントロールできるのもメリットの一つです。
さらには、Web上に発信した情報は「資産」として蓄積されていきますので、その情報が有益であればあるほど長い時間集客し続けてくれます。専門的な情報が蓄積されたサイトは、ユーザーの間で話題になり「○○のことならあのサイトへ行けばいい」となるでしょう。
すぐに売り上げにつながる施策を検討中なら、コンテンツマーケティングは向いているとは言えません。なぜなら、コンテンツマーケティングは、実際の効果を感じるまでに時間が必要なマーケティング手法だからです。効果を感じないまま継続を断念する企業様も多いようです。
コンテンツマーケティングの成果は最低でも3ヶ月以上の継続的なコンテンツ発信がなければ見えてこないと言われています。また、そこからアクセスが増え始めても、すぐにコンバージョンに結び付くわけでもなく、さらに継続していかなければなりません。逆に、良質なコンテンツを継続して発信し続ける事ができれば、必ず成果に結びつくと言えるでしょう。
どこに目標を置くかによってその効果は変わってきますが、一般的な会社の最終的な目標は「自社の利益につなげる」ことだと思います。では、どうすれば自社の利益につながるのでしょう?それは、商品やサービス、業種業態によって様々ですが、多くの場合「ファン」を獲得する事で達成することができます。
現在コンテンツマーケティングが流行しているのは、顧客との継続的な接点を持ち続ける事で、「ファン」になってもらう事ができるからです。良質なコンテンツを継続的に発信していく事はなかなか困難ですが、顧客とのエンゲージメントを高める施策としては、とても効果があります。時間がかかるマーケティング手法ではありますが、続けることで必ず効果が得られるでしょう。
どの施策にもメリット・デメリットが存在し、自社の置かれている状況や、サービスの性質によっては使えない場合もあります。しかし、コンテンツマーケティングは多くの業種業態で有効な施策となりうるマーケティング手法だと考えてられています。導入までのハードルはとても低いので、まずは、既存の自社サイトを使ってブログを書いてみる事からはじめてみるのはいかがでしょうか。
大きな成果を得るためには、プランニングからキーワードの選定、ペルソナ設定、SEO対策、アクセス解析など、多くの専門知識が必要になりますが、最近はコンテンツマーケティング専門の会社も増えてきていますので、社内のリソースが不足気味であれば、外注を視野に入れてもいいかもしれません。