会社でSNSやWebなどに掲載するために料理や商品の写真を撮ることってありませんか? 撮り方によっては、そのビジュアルが、人を惹きつける写真になるかどうか大きく変わってきます。まずは、撮影に必須のカメラ選びの話をメインに3つのポイントにしてお伝えします。
アマナの食の専門スタジオ、ヒューでは、主に広告に用いるための料理撮影を行っています。そのため、使用している撮影機材はすべてプロ用で、一般的なカメラとは大きく異なります。画素数も5000万画素や8000万画素、最近では1億画素なんていうとんでもないものまで使用して、ポスターやビルボードなども含め、どんな媒体にも使用できる大きなサイズで撮影しています。
たしかに、私たちの広告の現場ではこうした機材が必須なのですが、会社でちょっとした商品撮影や料理のカットを撮る場合には、ここまでのものを用意する必要はまったくありません。そもそもとても高価ですし、使いこなすのもたいへんです。
スマートフォンでもきれいに写真が撮れますが、あえてカメラを用意するとしたら、撮影シーンや使う用途に合わせて選びたいところです。最近では、性能のよいカメラがたくさんあって、値段次第で優れた機種が手に入ります。そうした中で特にオススメしたいのは、ミラーレスタイプのカメラです。
ミラーレスタイプのカメラは、簡単に言ってしまえばコンパクトカメラと一眼レフカメラのよいところを両方持っているカメラです。コンパクトカメラのように、手軽に持ち歩くことができる機動力を備えていること。また一眼レフカメラのように、撮りたい被写体に合わせてレンズを交換したり、絞りやシャッタースピートを変えて思い通りの表現ができること。オフィスに1台あれば、心強い味方になること間違いなしです。
「ミラーレスのカメラって、ちゃんときれいに撮れるの?」とよく訊かれることがありますが、私は十分に一眼レフカメラと変わりない表現ができると思います。もちろん撮影時のロケーションや光の具合なども大事ですが、ミラーレスタイプのカメラの強みを活かして魅力的な写真を撮るポイントは2つあります。それは、
1)被写体の商品や料理にできるだけ寄ること
2)被写体の背景をきれいにぼかすこと
カメラの機動力を活かして撮りたい被写体にぐっと歩み寄って撮ることで、料理などの魅力が際立った写真になります。また、最適なレンズを選んでセッティングすれば、背景がきれいにボケて、被写体を引き立たせた1枚に仕上がります。
ちなみに私がミラーレスのカメラを使う時によく使っているのは、フルサイズの35mm判換算で焦点距離35mmの広角レンズです。被写体に寄れば大きく写せますし、しっかり背景も捉えることができて味わいのある写真を撮ることができます。
もちろん、頻繁にカメラを外に持ち出す必要があったり、もっと手軽なものがよいという方には、コンパクトカメラでも問題ありません。最近では一眼レフカメラ顔負けの機種も登場しているので、性能を比較してお選びください。ただ、カメラによっては「寄り切れない、上手くボケない」など制約が出る可能性が有りますので、良く確認して下さい。「本格的に撮ってみたい」という方は、ぜひ一眼レフカメラに挑戦してみてください、使ってみると思ったより難しくない物です。
ほかの機材として、用意してほしいのが三脚です。特に料理は、時間の経過とともに表情がどんどん変わっていきます。三脚にカメラを固定しておければ、ベストな状態を逃すことなく撮影できますし、同じアングルで別の料理を撮影する際にも便利です。また、多少暗いところでも三脚があればブレを気にせずに撮影することができます。まず、手持ちの状態で最適なアングルを探り、最後にカメラを三脚に固定するようにしましょう。
カメラ選びを中心にご紹介しましたが、同じミラーレスタイプでもお値段はさまざまです。レンズや三脚なども含め、ご予算を考慮しながらお選びください。三脚は、使うカメラによってもいろいろあります。ぜひ最適なものを選んで写真撮影にチャレンジしてください。
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<お知らせ>
株式会社ヒューでは、美味しいビジュアルを追求するSIZZLE BLOGを運営しています。
所属フォトグラファーの”個”を伝えるインタビュー企画『 Interview with hue’s Photographer』では、井口俊介のインタビューも掲載。「サイエンスの視点に、感覚的な偶然を織り交ぜて作られる井口の世界観」を覗くことができます。
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