企業が活用したい「可視化」、ヒントは見えない部分にあり

洗剤や消臭剤のテレビCMでは、よく使用後に菌の数が減っている画像を目にしますよね? アパレル製品の販促プロモーションでも、デザインだけでなく、動画や写真を使って素材の特徴や機能性を訴求する事例が増えてきています。

これらは企業による「可視化」の手法のひとつ。情報を可視化することは、納得して商品を購入していただく意味でも、企業に多くのメリットをもたらします

また、可視化とは、ある種の「宝探し」かもしれません。可視化することで商品・サービスの本当の魅力が掘り起こされ、企業の新しい価値発見にもつながるんです。

可視化には主に拡大・透過・計測の3つの方法があります。それぞれの特徴とメリットをご紹介します。

1) 拡大して見えるもの

最初にご紹介するのは、光学顕微鏡や電子顕微鏡、原子間力顕微鏡を使った「拡大」です。そのメリットは、機能や性能の裏付けがより明確に伝わること

例えば、紙おむつを買う時に多くの人が重視するのが「通気性」と「吸水性」。テレビCMや広告では、「ムレない」、「すぐ乾く」といったうたい文句もよく使われていますよね。

光学顕微鏡や電子顕微鏡を使って拡大すれば、下のように、通気性・吸水性の裏付けとなる素材の構造をビジュアル化できます。漏れを防ぎつつ空気を通しやすいよう、適度な隙間をもたせて編み込まれているのがハッキリ分かりますよね?

▼紙おむつの繊維

納得して買っていただくためには、商品の強みや特徴だけでなく、その根拠も欠かせません。拡大して素材レベルまで可視化することによって、性能・機能の裏付けが具体的に伝わるようになります

2)透過して見えるもの

レントゲンなどのX線やCTスキャンを使ってモノを「透過」させると、言葉による説明ではスケール感が伝わりにくい精度や、製品のメカニズムもひと目で分かるようになります。試しに電球のフィラメントを透過させてみると‥‥

▼電球のフィラメントを透過

内部の構造が見えることで、商品の特徴がより分かりやすくなったのではないでしょうか? 構造が複雑で、消費者へのアピールが難しかった商品のプロモーションには、うってつけの手法の1つになるかもしれませんね。

より身近なところでは、疲れにくいようデザインされたハイヒールの内部構造を見せたり、薬のカプセルに含まれる効果成分の量を可視化したりすることもできますよ。

3)計測して見えるもの

音や熱気・冷気といった空気の流れ、美味しさといった感覚的な情報も、計測機器を使えばデータを通じて見える化できます。例えば、下はスピーカーの音響効果を示した写真です。

▼スピーカーの音響効果

音の違いは、複数のスピーカーやヘッドフォンを使い比べてみて初めて気づくことも多いのですが、このように音響カメラと音源探査カメラを使って音の広がりをサーモグラフィ状に表せば、音響効果を誰でもひと目で分かるよう表現できるんです。

また、現在では下のような味覚センサー(味認識装置)も実用化されていて、病気によって味覚機能が低下した患者さんが美味しく食べられるメニューの開発などにも役立てられています。

▼味覚センサー

人それぞれの感覚で捉えられていた情報が可視化されることによって、これまでなかった新しいサービスも生まれているんですね。

「商品の強みがアピールしにくい」、「専門知識がない人にどう伝えれば分からない」と悩んでいた方には、今回ご紹介した内容がヒントになるのではないでしょうか。

こうした可視化のアプローチは弊社でもご相談を受け付けています。興味のある方はぜひお問い合わせください。

KEYWORDキーワード

本サイトではユーザーの利便性向上のためCookieを使用してサービスを提供しています。詳しくはCookieポリシーをご覧ください。

閉じる