【2019年版】Instagramでコンテンツマーケティングを加速する方法

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2019年は、絶え間なく変化するソーシャルメディアコンテンツマーケティングの世界で新たなトレンドが登場するでしょう。昨年、ブランドや企業がInstagramを活用して忠実なコミュニティを構築し、ブランドの認知度を高め、トラフィックと直販を向上させる方法を解説した記事を公開しました。今年度は、Instagram上で1つ以上のビジネスアカウントをフォローしているユーザーは80%も存在することがわかり、コンテンツマーケティングとしてInstagramを活用するというポテンシャルは高まり続けています。

長時間動画投稿や縦型の長尺動画を楽しめるIGTVなどの新機能が追加されたことで、インターネット上のビジュアルコンテンツに対する高度な需要に対応できるようになり、マーケティング担当者は目の肥えたオーディエンスをエンゲージさせる革新的な方法を考案している最中です。

この記事では、最新機能を活用してInstagramのコンテンツマーケティングを行う、3ブランドについて紹介します。

 

ストーリー広告でリードを創出する

毎日4億件以上のアカウントがInstagram Storiesを使用していますが、閲覧数が多いStoriesの45%が企業アカウントです。この数字からわかるように、買物客をフォロワーや顧客に転換できれば収益拡大のチャンスにつながるのです。

 

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ラグジュアリーファッションブランドのTed Bakerは、2018年秋冬コレクションに関する8本の縦型動画クリップをStoriesに投稿し、世間の反応を伺いました。動画は、製品に焦点を当てたカルーセル広告(1つのStories内で複数のメディアを設置できる広告)で、さまざまなクイックカット、夢のような構成、ビジュアルエフェクトでオーディエンスを魅了します。新しいリリースに関して、「Instagramは、ブランドの重要な瞬間で認知度を高める、Ted Bakerにとって頼りになるプラットフォームです」とデジタルコマースディレクターのCraig Smith氏は言います。さらに彼らは、「Stories向けに設計されたオーダーメイドのコンテンツ制作で成功を収め、ブランドの購買検討率とコンバージョンの指標が大きく高まった」と言います。正確には、18~24歳のユーザー間で、前のシーズンと比較して購買検討率が3%、広告想起率が8.2%、ウェブサイトコンバージョン率が22%増加しました。

2021年までに動画が全IPトラフィックの82%を占めると予測している研究もあるので、この結果には納得感があります。ただし、ユーザーがスワイプアップした後にコンテンツや製品ページを閲覧してもらうには、「Learn More(さらに詳しく)」の文字と矢印で構成された強力なコールトゥアクションが必要不可欠です。また、ブランドやトーン・オブ・ボイスによっては、アンケート機能のようなウィジェットを使うと、Storiesの中でオーディエンスとインタラクションすることができます。コンテストを開催したり、セールを発表したり、無料サンプル配布についてお知らせしたりすることで、エンゲージメントをさらに高めることができるでしょう。これらは、既存フォロワーにワクワク感をもたらし、新規フォロワーを簡単に誘致することができる方法です。

考慮すべきこと: プロフィール欄に掲載されているリンクとは別に、Storiesのトラフィックを追跡してください。ショッピング機能を使えば、Storiesを通じて関心を高め、販売促進の機会を増やすことができます。また、縦型動画のエンゲージメントとコンバージョンの分析を始めましょう。「Instagramのコンテンツは、キャンペーン全体のクリエイティブから要素を取り入れ、そこから短いコンテンツへと編集して一定期間にわたって公開しています」とTed Bakerの有料ソーシャルシニアエグゼクティブであるNatasha Nutt氏は述べています。「Storiesでは、包括的なコンセプトを反映した人目を引くクリエイティブを作成することで、新規オーディエンスや既存オーディエンスを没頭させたいのです」。

 

IGTVを使って新規オーディエンスをエンゲージさせる

昨年の夏、Instagramは、1時間分の縦型動画をアップロード・シェアができるIGTV機能を発表しました。これは、主な被写体として人物に焦点を当てるのに適したフォーマットです。先見の明があるブランドは、あらゆる種類のライブコンテンツや非ライブコンテンツを即座に取り入れています。中でもChipotleは、風変わりな開封動画を作るためにIGTVを採用した最初の企業です。


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この動画は、2018年6月に公開されてから1週間で1万人以上のオーディエンスを獲得しました。Chipotleのフォロワー数は63万3,000人なので、大した数字ではないように聞こえるかもしれませんが、InstagramのCEOであるKevin Systrom氏はこう話します。「これは新しいフォーマットで、今までとまったく異なるものです。そのため、浸透するまでには時間がかかります」。

他の企業は、エピソード動画や連載動画、長編作品に至るまで、プラットフォーム上であらゆる種類のコンテンツを制作し始めています。Warby Parkerは、イラストレーターのインタビュー、面白クリップ、#WearingWarbyなど、魅力的なシリーズを網羅しているため、まるでこの道のベテランのように思えます。同ブランドは、Black Listの創立者兼CEOであるFranklin Leonard氏や、10代の活動家兼作家であるMarley Dias氏といったWarby Parkerの最も印象的かつ興味深い顧客を中心に展開するプログラムにクライアントのストーリー(ケーススタディやまとめ動画)を織り込みました。

 


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これまでに公開されたシリーズ動画6本のうち、ほとんどが10分ほどの長さで、再生回数は2,000~5,000回の間に収まっています。イラストレーターであるSophie Chung氏のエピソードだけは、2万3,500回も再生されました。

考慮すべきこと: IGTVは、創造力を発揮して新規顧客や既存顧客とつながることができる素晴らしい機能です。「IGTVでは全文検索ができないため、特定したものを検索することはできません。完全にクリエイターのためのコンテンツなのです」とSystrom氏は言います。「IGTVはパーソナリティとクリエイター主導なので、他には見られないような、本当の意味でユニークなコンテンツを制作できます。そして、それこそが目指すべきところです」。

 

オフラインエクスペリエンスを使ってオンラインの影響力を高める

 

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via opentable.com

 

Benefit Cosmeticsは最近、リキッドアイライナーとウォーターラインペンシルの新発売記念として、ロサンゼルスに一面ピンクのレストラン兼ポップアップストア(Roller Liner Diner)を出店しました。レストラン予約サービスOpenTableを通じて予約が取れるなど、これは化粧品ブランドにとって初の試みです。インスタ映えする50年代風のRoller Liner Dinerは、出店から1週間、ゲストやインフルエンサーを今までの美容系ポップアップストアとは違うに新たな世界に案内しました。店内にはアンティークのオートバイやサイドカー(ペット同伴OK!)、レトロなジュークボックス、壁掛け電話、(超トレンディな)Milk Shopから買い付けた(無料の)ソフトクリームとアイスクリームサンドイッチなど、思わず写真を撮りたくなるもので溢れていました。

@benefitcosmeticsのRoller Liner Dinerで過ごす最高の時間
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アイライナー:Roller Liner(ブラック)

ウォーターライン:Roller Eye Bright Pencil
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アイブロウ:Goof Proof Brow Pencil(2番)、3D Browtones (4番)#RollwithBenefit #Benefit #Makeup #LinerDiner #RollerLiner #EyeBright #LA #melrose #losangeles #hollywood @benebeaudylan @maggiefd

2019年1月19日午後4時25分(PST)にTaylor Felt(@taylorfeltmusic)がシェアした投稿

 

Benefitは、ファンやフォロワーが喜ぶものを予測し、ソーシャルメディアを最大限に活用するために、準備を怠りませんでした。そして、すべての計画や制作は、予約を勝ち取った一部の顧客のために準備されました。このことは、業界を問わず、「デジタル化が進んだとしても、オーディエンスは依然として体験することを求めており、ブランドはそれらを提供するのにうってつけの立場にいる」という貴重な教訓をもたらしました。マーケティング担当者は、売りたいものや伝えたいことをジャーナリストやインフルエンサーに届けるために、視覚的に美しい没入型のイベントを生み出しています。

こういったイベントはPR部門やソーシャル部門にとっては朝飯前であり、関心を集めて売上を伸ばす一方で、対面式のオンラインエンゲージメントを生み出してくれる素晴らしい方法です。さらに、インフルエンサーとのパートナーシップが強くなればなるほど、また彼らがブランドに同調すればするほど、オフラインエクスペリエンスが創出され、ウェブ全体(そしてROI)の影響力が大きくなります。

 

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イベントのユーザー生成型コンテンツ

 

考慮すべきこと: 予算にもよりますが、イベント、スタント、ポップアップがもたらす効果は無限大です。ブランドのストーリーを伝え、提供すべきものに焦点をあてつつも、訪問者にソーシャルで体験をシェアしてもらうためにコンテンツ要素の足並みが揃っているかを確認しましょう。既成概念にとらわれず、オーディエンスの情熱を深く掘り下げて、オンラインでもオフラインでも意義のある関係を築いてください。現実世界でもデジタル世界でも人々にエンゲージしてもらうために、ブランド、製品、またはサービスをどのように活性化すればいいのか考えてみましょう。

 

Anastasia DyakovskayaはNewsCredの寄稿者です。

 

元記事「Instagram Strategies for 2019: Social Media Content Marketing」は2019年3月6日にInsights.newscred.comに掲載されました。

 

この記事はNewsCred BlogのAnastasia Dyakovskayaが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまでお願いいたします。

 

また、日本におけるNewsCredパブリッシャーネットワークに関してはNewsCred by amanaまでお問い合わせください。

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