2024年への備えはもう万端? コンテンツマーケティングを健康診断!

2024年も1カ月が過ぎました。すでに予算は決まり、四半期と年間の目標は設定され、ハイレベルな戦略も定まりました。今こそ、2024年のコンテンツマーケティングの成功に向けて計画を実行に移し、取り組む時です。

いざ走り出す前に以下の課題をチェックして、2024年のコンテンツマーケティングプログラムが大成功する絶好のポジションにいるかどうか、確認してみましょう。

✔️ CHECK1:コンテンツマーケティングの目標 
ゴールは明確かつ達成可能で、2024年のビジネス目標につながるものですか?

ほとんどの企業において、コンテンツマーケティングの成功とは、ビジネスリーダーにROI(投資利益率)を示すことです。しかしながらstudioIDの調査では、コンテンツマーケティングの担当者は、ROIの実証が最大の継続的な課題だと答えています。ステークホルダーに承認された目標から始めることは、コンテンツがビジネス上の成果をもたらしていることを示すことができ、一般的には継続的な資金とリソースにつながります。他の優先事項でどれだけ忙しくても、コンテンツマーケティングがいかにROIにとって不可欠かを証明する目標を立てることが非常に重要です。

しかし、目標設定は最初の一歩に過ぎません。目標の第一稿を作成したら、達成したいこと、達成すべき時期、成功の指標が明確になっているかを確認しましょう。例えば、TikTokのアカウントを解説したいのであれば、「週に3回投稿し、年末までに1万人のフォロワーを獲得する」と具体的な数値を入れて明記するのです。

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次に、この目標を達成するために必要なリソースを検討しましょう。例えば、ソーシャルメディアチームに、新たなソーシャルメディアに参入するための時間やツール、資金があるかどうかを判断します。TikTokを成功させるために必要な知識がそのチームに備わっていますか? トレーニングや学習のための時間を用意する必要はありますか?

最後にビジネス全体の目標を確認して、コンテンツマーケティングの目標がビジネスの方向性をサポートしていることを確認しましょう。もし60歳以上の顧客層を拡大したいと考えているのであれば、TikTokではなく他のプラットフォームを検討した方がよいかもしれません。 

✔️ CHECK2:コンテンツマーケティングのオーディエンスと頻度
適切な頻度と正しい対象者へ接触できていますか?

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どんなに強力なコンテンツでも、適切なオーディエンスを対象にしていなければ効果は半減してしまいます。業界や製品/サービスの進化に合わせて、ターゲットとするオーディエンスを継続的に見直しし、再評価しましょう。

ペルソナ

ターゲットを包括したペルソナの設定がない場合は、すぐに作成しましょう。すでにある場合は、ターゲットとなる購買層に新たに出現した可能性のあるペルソナを見逃していないかをチェックするために、見直しを行う絶好の機会です。それぞれのペルソナについて、できるだけ多くのファーストパーティのデータを収集しましょう。そして、コンテンツの嗜好や消費習慣を示すデータを使ってペルソナを完成させましょう

頻度

オーディエンスにとっては、チャネルからの発信頻度には最適値というものがあります。コンテンツの数が多すぎると圧倒され、少なすぎるとインパクトが弱くなってしまいます。チャネル全体でオーディエンスに適した発信頻度を決めたら、そのボリュームがチームの手段やリソースに対して継続的に発信ができるかを確認しましょう。頻度にかかわらず、重要なのはブログ記事、ニュースレター、ソーシャルメディアを問わず、すべてのコンテンツに一貫性を持たせることです。

リソースや優先順位が変動する場合は、チームの外部に助けを求める必要があるかもしれません。また、オーディエンスがチームのリソースで作成できる以上のコンテンツを必要としている場合もあります。

リソースを拡大し公開のペースを上げるために、以下の方法を検討しましょう。

・ニッチな分野や読者に精通したフリーランサーにアウトソーシングする。
・包括的な戦略からコンテンツ制作まで、すべてを管理するエージェンシーに依頼する。
ライセンスコンテンツマーケットプレイスを活用する。見落とされがちですが、非常に価値のあるライセンスコンテンツを盛り込むことで、多様な専門家の意見を取り入れてソートリーダーシップをサポートし、社内のチームに負担をかけることなく(そしてオリジナルコンテンツを制作するよりもわずかなコストで)、オーディエンスに適切なコンテンツを提供できる。

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✔️ CHECK3:経済状況への備え
経済状況の変化に対する準備はできていますか?

現在、経済状況の先行きは少し不透明になっています。成長、収益、顧客のニーズなどこの先、何が起こるのか、誰もわかりません。すべての可能性に備えることはできませんが、迫り来る可能性がある変化に対応して、すばやく方向転換する準備をしておくことはできます。

コンテンツを減らしたり、ネガティブなものにするのは、ほとんどの場合において正解ではありません。コンテンツの削減は、オーディエンスとのやりとりを制限し、危険信号を出すことになって、営業担当者の仕事を難しくしてしまいます。これは会社にとって最も避けるべきものです。先行きが不透明な時代だからこそ顧客はあなたがいる会社を必要としているのであり、より深い信頼関係を築くまたとないチャンスなのです。

予算が削減された場合は、次のことを検討しましょう。

コンテンツを工夫して再利用する
・ソーシャルメディアコンテンツやSEO対策記事といった低コストで高リターンなコンテンツ制作に投資する。
・多くの場合、ソーシャルメディアのコンテンツは制作コストが低く、オーディエンスとのつながりを維持するのに最適な方法だ。
SEO articlesSEO対策記事は、正しく行われれば、公開後、数カ月から数年にわたり、初期投資に対するリターンをもたらし続ける。

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また、オーディエンスの現在の課題や考え方にメッセージを調整することも検討しましょう。「いつも通り」に振る舞うと、場違いな印象になり、オーディエンスに疎外感を与えることにもなりかねません。ソーシャルリスニングを利用すれば、顧客の懸念事項や新しい購買パターンを知ることもできます。

景気後退が、オーディエンスの仕事から私生活にどのような影響を与えているかを知る。そうすることで初めて、ブランドが、彼・彼女たちの新たな課題の解決やストレスの軽減にどのように役立つかを示す有意義なコンテンツを作ることができます。

✔️ CHECK4:コンテンツマーケティングの配信
広告などのリーチ手法について、新たなトレンドにキャッチアップできていますか?

How to ensure that others are told

どんなにすばらしくインパクトのあるコンテンツを作っても、ターゲットとする顧客の目に触れなければROIはゼロになってしまいます。従来、ブランドは、特定の顧客層に焦点を当てるニッチなターゲティングアプローチか、できるだけ多くの人の目にコンテンツを触れるようにする幅広いアプローチのどちらかを用いてきました。

これらのいずれかに従うのではなく、長期的な成長に焦点を当てたブランドの構築戦略と、目の前にある成功に集中する営業活動を組み合わせた「ブランド・トゥ・デマンド・アプローチ」の採用を検討しましょう。

これらのアプローチを並行して行うことで、ROIを最大化し、長期的な成長を促進することができます。

まずはコンテンツプランの見直しから始め、配信プランを目標とターゲットに合わせましょう。これにより各チャネルで最新のアプローチを取れるようになります。

米国ワシントンD.C.に本社を構え、コンテンツスタジオとしてグローバルに事業を展開するIndustry Diveによる、配信プランのためのリソースコレクションは以下の通り。参考のうえ、配信戦略を強化しましょう。

The Only Content Distribution Strategy Worth Doing

B2B Content Distribution: Why Advertising in Digital Publications Is an Essential Strategy

studioID’s Checklist for Distributing Big Rock Content

2024 Best Practices for Email Marketing Campaigns: A Guide for Demand Generation Marketers

✔️ CHECK5:SEO
最新のSEOのベストプラクティスに従っていますか? 

コンテンツは、顧客が答えを探すときに簡単に見つけられることで初めて、顧客との信頼を築くことができます。当然のことですが、B2Bマーケティング担当者の61%は、SEOが最もリードを生み出すマーケティング施策だと考えています。そして、マーケティングリーダーのコミュニティも同意見です。見込み客へのアプローチで最も成功すると予測される配信チャネルを尋ねたところ、回答者はSEO/オーガニック検索を1位(53%)としました。

今こそ、現在のSEO対策を見直し、最高の結果を得られるようにする絶好の機会です。studioIDの「On-Page SEO Checklist」で、最新のアドバイスとベストプラクティスを確認してください。

コンテンツマーケティングを成功させるためのインパクトのあるSEOのヒントをいくつかご紹介しましょう。

・音声検索に最適化する
米国の消費者の40%は音声検索を利用しており、コンテンツは手動のWeb検索だけでなくAI音声アシスタントが見つけられるようにキュレーションする必要がある。話し言葉は書き言葉と異なるため、コンテンツには簡潔な話し言葉、ロングテールキーワード、会話形式のクエリを必ず含める。

・コンテンツ作成時には、品質と深みを重視する
先にGoogleのアルゴリズムがアップデートされたことで、SEOのためだけに作成されたと思われる低品質なコンテンツの検索順位が低下した。Googleは引き続き、専門性、権威性、信頼性(E-A-T)を含むコンテンツを優先している。キーワードの詰め込みにこだわらず、新しいアイデアをもたらす価値あるコンテンツを作成することで、コンテンツはより上位に表示される可能性が高くなる。springboardでは、長文記事(通常700ワード以上)は常に上位にランクされ、短文記事よりも優れていると断言できる。

・直帰率に注意を払う。
検索エンジンは、ランキングにおいて直帰率とページ滞在時間を考慮するようになっている。直帰率が高いページを見つけたら、調べてみる。それより技術的な問題や内容の深さ、キーワードにマッチした内容に修正するといった点に気づくことができるかもしれない。

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✔️ CHECK6:エンゲージメントとビジュアルでのアピール
コンテンツはターゲットにとって魅力的で、視覚に訴えるものですか?

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ストーリーテリングに取り組む

コンテンツが読者にとって興味深く、役に立ち、楽しく消費できるものになって初めて信頼を築くことができます。ただ情報を提供するのではなく、読者とのつながりを深めるために、コンテンツにストーリーテリングを取り入れる方法を探しましょう。コンテンツには、オーディエンスとの接し方が伝わるユニークで一貫したトーンの表現にしましょう。

ターゲットに刺さるデザイン&ビジュアルに

コンテンツの見た目やデザインは、潜在的な顧客にインパクトを与える上で大きな役割を果たします。私たちのフィードはコンテンツであふれかえっていますが、目立つための最良の方法の1つは、魅力的でモダンなビジュアルを使用することです。さらに、すべてのコンテンツ(フォント、色、図形、画像など)に一貫性のある最新のブランドアイデンティティを浸透させ、オーディエンスが認識できる独自のブランドを作り上げることが重要です。

インフォグラフィックが2024年のコンテンツリストにあるのなら(そうあるべきですが)、明るいカラーパレット、アニメーション、クリエイティブラインなど、可能な限り最新のデザイントレンドを取り入れましょう。

読みやすさを追求する

今日のオーディエンスは時間がなく、注意力も欠けていることが多いものです。小見出し、箇条書きと番号付きのリスト、引用、表などを使って、コンテンツを読みやすい形にしましょう。このアプローチは読みやすさだけでなく、SEO的にも有効です。

まとめ

ここ数年は紆余曲折の連続でしたが、2024年もその傾向は続きそうです。しかし今年がどんな年になっても、あなたのブランドが顧客の悩みに対処し、ゴールに到達するために必要な情報を提供するコンテンツを配信することを期待しています。コンテンツ計画を練り直し、各ステップで目標を検討することで、あなたのブランドは以前よりもさらに強く生まれ変わることができます。

元記事「Health Check: 6 Questions to Guide You to Successful Content Marketing in 2024」は、2023年2月15日にspringboardに掲載されました。

この記事は、IndustryDiveのパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまでお願いします。

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