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「生成AI」は、引き続き2024年で最もホットなコンテンツマーケティングのトピックのひとつです。AIはアイデア出しからSEOまで、マーケターにとってのあらゆるアプローチの仕方を変えてきました。さらに重要なのは、AIによって、他ブランドとの差別化のために、「本物のストーリーテリング」が重視されるようになったということです。
しかし、コンテンツマーケターが関心を寄せるトピックはAIだけではあり ません。2024年は、ソーシャルメディア上での集客や、ROIの向上、オーディエンスに響くコンテンツを生み出すことが何よりも重要です。
2024年に知っておくべき、6つの重要なコンテンツマーケティングの統計データを読み解いていきましょう。
出典:Ahrefs
世界の多くの企業で導入されているSEO分析ツール「Ahrefs」のWebクローラーツールは、24時間ごとにインターネット上に1,000万もの新しいページを検出しています。次々に膨大なWebページが生まれる中、Webサイトで自然検索流入数が向上しないのは驚くことではありません。Ahrefsが140億のページを調査した結果、大半のページはGoogle検索からのトラフィック(流入)がゼロであることが分かりました。
さらに、月間1〜10回の検索からのアクセスがあるのは、Google検索結果のうち、わずか1.94%にすぎません。
このレポートでは自然検索流入が獲得できない主な理由として、トピックに対する需要がないこと、ページに被リンクがないこと、ページと検索意図の不一致などを挙げています。
自然検索流入を獲得することは、すべてのマーケターにとって最優先事項ではないかもしれません。しかし、競争の激しいコンテンツマーケティングの世界では、依然としてメリットがあります。自然検索流入を獲得している数少ないサイトになるためには、トラフィックの獲得よりも、顧客のニーズを満たすことに焦点を移しましょう。顧客のペインポイントや、嗜好、価値観を知ることで、Webサイトにトラフィックをもたらし、その訪問者を顧客に変えるコンテンツを作ることができます。
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出典:studioID’s 2024 Content Marketing and Demand Generation Predictions survey
studioIDの年次調査では、回答者は2年連続でストーリーテリングの向上が今後の最優先事項であると回答しました。しかし、このストーリーテリング重視の姿勢は、AIを活用して効率化を図ろうとする動きと相反する可能性があります。
調査では、12%の回答者がクリエイティブプロセス全体で生成AIを使用することへのプレッシャーを感じていることも明らかになりました。
studioIDは、最も成果を上げているコンテンツマーケターは人間の創造性をAIに置き換えるのではなく、アイディアを生み出したり、リサーチを手伝ったりするなど、創造性を高めるためにAIを活用するだろうと予測しています。
B2B施策でも、B2Cでよく見られるようなクリエイティブな工夫が採用されつつあると、studioIDのストラテジー部長であるLieu Phamは言います。「それは、ユーザーが企業とのパーソナルなつながりを欲しているためです。成果を上げているマーケターは、パーソナルで心に残ることに重点を置いたエモーショナルなアピールを行っています。これは、事業の状況に関係なく、コンテンツマーケティングでより人間中心のアプローチへの転換が進んでいることを物語っています」とPhamは話します。
💡 関連記事(英語):4 Brands Upping the Ante on Creativity + Storytelling in 2024
出典:SEMrush
コンテンツマーケターにとってROIの向上が引き続き課題となっている中、「AIがROIにどのような影響を与えるのか」という点は、今年最大の疑問のひとつになっています。SEMrushの2024年にAIで事業を成功に導くレポートによると、企業の大多数(68%)がワークフローでのAIの活用によってROIを向上させたことが分かりました。
AIの活用がROIを向上させた理由のトップ3は以下のとおりです。
・より多くのコンテンツをより早く作ることができる
・コンテンツ制作の時間を削減することで他の作業に集中できる
・コンテンツへのエンゲージメントを高められる
ROIの算出は、適切な指標の収集と分析から始まります。多くのマーケターは無数のKPIに圧倒され、何が最も重要かを判断するのが困難になっています。まずは、どの指標が企業の「ゴールデンKPI」なのかを見極めましょう。ゴールデンKPIは最も影響力のある唯一の指標であり、マーケティングのゴールや事業全体のゴールを目指す上で最もインパクトがあります。ゴールデンKPIによって、企業はAIがROIにどのような影響を与えるかをより効果的に判断することができます。
🌟 関連記事(英語):Content Marketing Measurement, Demystified: How to Demonstrate ROI from Brand to Demand
出典:studioID’s 2024 Content Marketing and Demand Generation Predictions survey
優れたコンテンツは、ターゲットユーザーの心に響くアイデアから始まります。とはいえ、新鮮で説得力のあるアイデアを毎日思いつくのは簡単ではありません。当然のことながら、コンテンツマーケターはコンテンツのアイデア出しにAIを使用しています。ところが、長尺動画やレポート、プレイブックなど、大規模なコンテンツの原案をAIで作成したことがある人は、AIの得意分野ではないことを実感しています。
最高のブレインストーミングは、他のマーケターと議論している時であるという人もいるでしょう。しかしマーケターのクリエイティブプロセスは人それぞれです。また、働く環境がリモートまたはハイブリッドの世界では、それが不可能な時もあります。生成AIツールを、アイデアを出し合える仲間として扱うことによって、マーケターは新しく、かつ創造的なコンセプトを生み出せるのです。
AIが最初に出したアイデアをそのまま使いたくなるかもしれませんが、まずはそのアイデアを出発点とし、自分の専門知識を加えましょう。そして、それを再度AIに投げて、さらに意見を求めます。すると最終的な結果に創造性、AIのデータ分析、人間と機械のコラボレーションという利点が得られるのです。
🤝 関連記事(英語):Marketing’s New Power Duo: Generative AI Meets Generative Empathy
出典:emarketer
あなたの周りの誰もが、これまで以上にSNS上の動画視聴に時間を費やしているように感じているかもしれません。これは間違いではなく、実は、アメリカの消費者はデジタルメディアを利用する総時間の10%以上をSNS上の動画視聴に費やしています。この統計にはYouTubeは含まれていません。このような数値になるのは初めてで、人々のコンテンツ消費がどのように変化したのかを表しています。その理由としてTikTokを挙げるのは容易ですが、そのほかに、Meta社がSNS利用時間のシェアを巻き返してきたことなども大きく寄与しています。
studioIDの2024年コンテンツマーケティング予測調査では、71%のマーケターが「SNS向けのショート動画」が今年最も成功するフォーマットになるだろうと予測しました。そしてこれはすでに事実であると証明されていますが、企業はどのようにして戦略の軸足を動画に移すのでしょうか?studioIDのシニア・マーケティング・ストラテジストのLiam Berryは動画に軸足を移すのではなく、コンテンツを動画にも拡大するべきだと言います。ウェビナーやポッドキャストの収録、ビデオ通話など、既存のアセットから始めて、SNS用に再利用するのです。
あなたが優れた記事コンテンツやバーチャルイベントを制作しているなら、すでに成功をもたらしているものから大きく逸脱することなく、その事業を動画に広げることができるはずです。
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出典:Content Marketing Institute
SNSは、企業がターゲットに適したチャネルを選定してこそ効果を発揮します。SNSの予算の優先度が高くなるにつれて、企業は特定の顧客にリーチするために、どのチャネルが最も効果的なのかを知らなければなりません。Content Marketing Instituteによる調査では、B2BブランドにとってはLinkedInが群を抜いて効果的である、という回答が得られました。同調査では、FacebookやYouTube、Instagram、Twitter、TikTokはいずれも30%以下でした。
SNSのフォロワー数の多さに目を向けがちですが、本当の価値は売上につながるフォロワーの質で決まります。有望な見込み顧客や業界のトップインフルエンサーに着目することで、ターゲットのことを理解できます。バイヤーやインフルエンサーは、企業が作るコンテンツよりも、企業との対話によって反響をもたらします。独自の目標に沿って策定されたSNS戦略は、競合他社のSNS戦略を真似るよりも、見込み顧客を顧客へと転換させるのに効果的です。
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この記事は、SpringboardのJennifer Goforth Gregoryが執筆し、Industry DiveがDiveMarketplaceを通じてライセンスを取得したものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまでお願いいたします。
元記事「6 Vital Content Marketing Statistics for 2024」は2024年5月14日にstudioID’s insights blog – springboardに掲載されました。
また、日本におけるIndustryDiveパブリッシャーネットワークに関してはamana Content Marketingまでお問い合わせください。
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