2026年のSNS戦略をどう設計する?消費者の本音データをひもとく

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SNSは今や、世界中で毎日何十億もの人々が利用する、生活に欠かせない情報収集やコミュニケーションの手段となっています。ニュースをチェックしたり、友人とやり取りをしたり、メッセージを共有したりと、その使い方はさまざまです。

中でも注目されるのが、ショッピング目的の利用です。多くの人が、好きなブランドのセール情報やキャンペーンをチェックする場としてSNSを活用しています。

これらの傾向は、Emplifiが発表したレポート「Social Pulse」によって明らかになりました。アメリカのSNSユーザー1,000人を対象に、ブランドへの期待やSNSの使い方、ブランドとの接点などについて調査した内容がまとめられています。本記事では、その中から特に注目すべきポイントをいくつか紹介します。

ブランドをフォローする理由は「お得情報」が圧倒的

まず取り上げたいのは、「人々がSNSでブランドをフォローする理由」です。この結果は、今後のSNSにおけるブランド戦略を考えるうえで、重要なヒントとなりそうです。

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調査によると、消費者がSNSでブランドをフォローする最大の理由は、セールやキャンペーンの最新情報を逃さないためです。一方で、製品のアップデート情報への関心はそれほど高くない傾向も見られます。

もちろん、ブランドや業種によって違いはありますが、重要なのは、SNSではセールやキャンペーン情報を戦略的に発信することが効果的だという点です。この傾向は、消費者の購買行動に影響を与える要因を分析した別のセクションでも繰り返し示されています。

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「迅速な返信」が消費者のエンゲージメントを高める

改めて注目したいのは、「お得な情報」「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」「エンゲージメント」が、ブランドへの親近感やオンラインでの交流を促す重要な要素として挙げられている点です。

✔️関連コンテンツ:UGC活用で成功するブランドコミュニケーションの実践方法と事例

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なかでも特に興味深いのが「エンゲージメント」に関する部分。レポートでは、ブランドに関心を持った消費者とダイレクトメッセージ(DM)でどのように関わるべきかについても触れられています。

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上図の通り、消費者はブランドがオンライン上で迅速かつ丁寧に対応することを期待しています。実際、別のセクションでは、32%の消費者が「1時間以内のDM返信」を求めているというデータも紹介されています。

このスピード感は多くのブランドで実践され、いまや一般的な基準になりつつあります。とはいえ、すべてのブランドが即時対応できるわけではありません。だからこそ、現実的な対応時間を明示し、その範囲で誠実に応答する姿勢が求められます。対応が遅れることで、ユーザー離脱やブランド評価の低下につながる可能性もあります。

投稿頻度の最適解は「週に数回」

また、レポートでは投稿頻度についても言及されています。

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データによれば、消費者の多くは「週に数回」の投稿を理想的と感じています。逆に、1日に何度も投稿されると過剰に感じ、週1回程度では印象が薄れる傾向も見られます。つまり、適度な発信頻度のバランスを取ることが、エンゲージメント維持の鍵といえます。

今回紹介したのはレポートの一部ですが、完全版にはSNS戦略を検討する上での有益な示唆が多く含まれています。ブランドによって最適解は異なりますが、ここで紹介したデータからも、今後の戦略立案に役立つ重要なトレンドが見えてきます。

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この記事は、Social Media TodayのAndrew Hutchinsonが執筆し、Industry DiveがDiveMarketplaceを通じてライセンスを取得したものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまでお願いいたします。

元記事「Report Looks at Consumer Expectations of Brands on Social in 2025」は2025年4月16日にstudioID’s insights blog – springboardに掲載されました。

また、日本におけるIndustryDiveパブリッシャーネットワークに関してはamana Content Marketingまでお問い合わせください。

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