たとえチームが人手不足だと感じるときも(実際にそうであったとしても)、マーケティング担当者はひとりで業務を遂行するわけではありません。キャンペーンを成功させるには、プロジェクト管理、計画立案の共有、創造的なコラボレーション、文書化など、スタッフとチームに向けたガバナンスが必要です。そして、多くの大手ブランドが目標としている「完全な統合型キャンペーンの構築」をすることで、コラボレーションや視認性を次のレベルへと引き上げることができるのです。
統合型マーケティングプロセスの一部が上手く結びついていなかったり、どこかで途切れていたりすると、平均以下の結果を招く可能性があります(まさに「汝らの中、電子メールでファイルを紛失した経験なき者まず石を擲て」です)。とはいえ、多くの組織が手作業による非効率的なプロセスを「当たり前」のことと思っており、これがマーケティングの手法であると開き直っています。McKinsey Global Institute(MGI)によると、平均的な熟練専門職は、就労時間の約28%を電子メールの管理、19%を社内情報の検索に費やしているといいますが、これは実働時間の約半分もの時間を占めているのです!
この記事では、いまだに保守的なスプレッドシート、非集中的なツール、マーケティング向けに設計されていないソフトウェアで応急処置をしている組織の共通課題と、それらを解決できるNewsCredのソリューションを紹介します。
複雑なマーケティング計画を共有する目的でスプレッドシートを使用すると、キャンペーンに害を及ぼします。多くの場合、各々の寄稿者が「自分の役割は何か」「自分はどのような責任を負っているのか」「誰に対して責任を負っているのか」「いつ責任を負うのか」と自問自答することになります。一方、リーダーシップでは「このキャンペーンの目的は何か」「他のイニシアチブとどのように足並みを揃えているのか」「ビジネスにとっての価値は何か」と自問自答するかもしれません。率直に言って、これらの質問に対する明確かつ簡潔な回答はありませんぼやけた視認性によって、チームレベルでズレが生じ、リーダーシップレベルでは全体像を把握できなくなってしまうのです。最終的に、これらすべてが非戦略的なマーケティングと不十分な意思決定につながります。
ソリューション: 当社NewsCredのチームは、すべてのマーケティングキャンペーンとビッグロックコンテンツの取り組みを単一のプラットフォームで包括的に管理し、戦略的な意思決定を行えるようにしています。NewsCredのCMP(コンテンツマーケティングプラットフォーム)内にある一元化されたカレンダーではすべての活動を可視化でき、全範囲に渡るタスクを表示させています。リアルタイムでのアクセスも可能なため、個人が完全なキャンペーンを実行したり、さまざまなチャネルでのコンテンツの制作や配信を促進したりすることができるのです。これによって、すべてのキャンペーン、イベント、コンテンツをまとめることができ、(エグゼクティブレベルのリーダーシップを含む)チーム全体でマーケティングイニシアチブの足並みを揃えます。
当社のマーケティングチームが昔使用していたGTM計画立案スプレッドシート(左)
ステータストラッカーとラベルが付いたCMPのキャンペーンカレンダービュー(右)
スプレッドシート自体は計画立案をサポートするものではないので、現在のステータスと帰属を正確に反映するために定期的な維持管理が必要です。従業員が手作業のメンテナンスに費やす時間が長くなるほど、建設的で付加価値のある仕事を生み出す時間は短くなります。キャンペーンが統合され複雑になればなるほど、より多くの成果物を制作できますが、それにはより多くのメンテナンスが必要になります。そうなると、退屈な(そして一見したところ終わりのない)管理上の維持管理をさせられるマーケティング担当者が不満を募らせるのは言うまでもなく、さらに納期が遅れてしまうという悪循環につながります。
ソリューション: 当社のチームは、共有スペース内で作業することで、特定のコンテンツや幅広いマーケティングキャンペーンに必要なコラボレーションとフィードバックをすべて合理化し、チーム全体の効率性と生産性を向上させています。キャンペーンブリーフを一元化すれば、「誰が何をすべきか」「いつ実行すべきか」を全員が把握し、計画立案から実行までのワークフローをシームレスに移行できます。また、作業が特定の段階に達したことを知らせる自動通知を使えば、期限を厳守でき、説明責任が明確になり、公開までの時間が短縮されるため、あらゆるステップを加速できます。
リアルタイムのコラボレーションや通知機能を備えた、ひと目でわかるキャンペーンの健全性
近年、マーケティングテクノロジーは大きく進化しました。MarTechスタックが進化すると同時に、マーケティング担当者が毎日操作しなくてはならないツールが増え、複雑性が増しています。たとえば、ひとつのツールで共有カレンダーを管理しているのに、実際の成果物を作成するために別のツールでコラボレーションしているチームを想像してみましょう。このチームは、異なるプロジェクト管理ツールを使用して進捗状況を追跡していますが、各システム内では、すべての寄稿者が、他の場所に存在するさまざまな計画、文書、スプレッドシートに相互にリンクを貼っています。異なるツール内でそれぞれの活動を行うと、プロセス全体の接続性が欠け、マーケティングメッセージングの不一致や取り組みの重複、コンテンツに無駄が生じる危険性があります。
ソリューション: 当社のマーケティングチームは、すべてのキャンペーンとそれに対応するコンテンツ活動を一元化することで、別のチーム、代理店、パートナー、市場の寄稿者と専用の共有スペース内で共同作業をしています。これによって、進捗状況に目を配りながらタスクや不測の事態を追跡し、各々の取り組みを重複させないように足並みを揃えているのです。さらに、当社のプラットフォームの中核的要素であるライブラリ(NewsCred CMPのデジタルアセットマネージャー)を使うと、既存のコンテンツを簡単に再利用やフル活用し、すべてのイニシアチブで一貫性を保つことができます。新しいコンテンツを作成するときは、CMPの柔軟性の高いエディターとワークフローを使って、(動画からランディングページ、プレゼンテーション、インフォグラフィック、ソーシャル広告に至るまで)さまざまなキャンペーン成果物の制作を管理し、ひとつのプラットフォーム内ですべてのコンテンツを簡単に作成、共同作業、承認することができます。
ブースのデザインをするときは、CEOのスケールモデルを使用しています。
異なるツールで作業を行うということは、必要な文脈(状況)やコラボレーションがないまま、孤立状態で作業することを意味します。しかし、望ましいビジネス成果を達成するためには、すべてのチームと寄稿者が、マーケティング資産の制作について足並みを揃え、一体となって動かなければなりません。一元化されたソリューションがないマーケティングキャンペーンでは、一貫性のないメッセージングになる場合があります。そうなるとカスタマーエクスペリエンスが低下し、予想よりも低いパフォーマンスにつながるかもしれません。
ソリューション: 信頼できる情報源(背景情報、参加者、補助資産、ToDoリスト、活動の最新情報)をまとめる場所を確立すれば、キャンペーン作成に必要な事項を一カ所に集約することができます。また、キャンペーン固有のリソースを収集すれば、CMPで入手できる承認済みテンプレート、ガイドライン、コンテンツを配信することができ、寄稿者がブランドらしさを維持しつつ、すべてのキャンペーンで一貫性を保つことができます。マーケティング機能の計画立案を統合することによってマーケティング活動の足並みを揃え、バイヤージャーニーのあらゆるタッチポイントで、より一貫性のある統一されたエクスペリエンスを提供できれば、キャンペーン全体の結果を向上させることができるでしょう。
キャンペーン固有の成果物をまとめ、一貫性を維持するためのダッシュボード
すべてのマーケティング担当者は、競争で優位に立つためにはデータドリブンな学習が重要であることを知っています。とはいえ、エグゼクティブレビューに向けて公平かつ全体像が把握できる報告書を作成するために、データを引き出せる合理的な方法は知らないかもしれません。しかし、キャンペーンのパフォーマンスと運用効率を報告する能力がないチームは、ROIを測定して今後のプログラムを最適化するために必要なインサイトを得ることができません。
ソリューション: 当社のCMPは、リアルタイムでチームの生産性やパフォーマンスが更新されるため、進捗状況を測定し、キャンペーンの成功を実現しやすくします。当社のチームは、ステップ・プログレスインジケーター、看板ボードのToDo項目のステータス、キャンペーン参加者間の寄稿物やコラボレーションを強調するライブアクティビティやコメントストリームを使用して、各キャンペーンの進捗状況をきめ細かく把握しています。生産性(制作されたコンテンツの量、オンタイムパフォーマンス、ワークフローの効率性など)に関する運用分析を監視することもできますし、詳細なパフォーマンス分析を使えば、ファーストタッチエンゲージメントから成約を勝ち取ったアトリビューション、影響を与えたあらゆるタッチポイントに至るまで、コンテンツのエンドツーエンドの影響を測定することもできます。これらの堅実なデータに裏づけられた報告書によって、(エクスポート/リンクシェアを通じて)キャンペーンの結果を迅速に配信し、ROIを測定し、今後のキャンペーン計画立案に役立てることができます。
生産性と運用上の評価基準をベンチマークすると、チームのパフォーマンスと効率性を向上させることができます。
当社のチームは、当社のコンテンツマーケティングプラットフォームによる統合型マーケティングのおかげで、単一のプラットフォームで、すべてのマーケティングキャンペーンと補助コンテンツを考案、計画、作成、公開、管理、測定することができます。その結果、効率性とコンテンツ利用率が劇的に向上し、すべてのデジタルタッチポイントで一貫性のある最適化されたカスタマーエクスペリエンス、そしてNewsCredのマーケティングに対する統一されたアプローチが生まれました。
当社が統合型マーケティングを積極的に実践している方法や、それを多くの顧客に落とし込む方法について詳しく知りたい方は、こちらでデモをリクエストしてください。
Anthony AiosaはNewsCredのシニアプロダクトマーケティングマネージャーです。
元記事「5 Reasons for Marketing to Move from Spreadsheets to Software」は2018年11月15日にInsights.newscred.comに掲載されました。
この記事はNewsCred BlogのAnthony Aiosaが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまでお願いいたします。
また、日本におけるNewsCredパブリッシャーネットワークに関してはNewsCred by amanaまでお問い合わせください。
amana Content Marketing
amana Content Marketing
コンテンツマーケティングの本場であるアメリカで、業界を牽引するリーディングカンパニーであるIndustry Dive。国内唯一の独占パートナーであるアマナがその集合知を活用し、成果へと繋がるコンテンツマーケティングをサポートします。
企業が抱える課題に沿って、戦略策定からチーム構築、コンテンツ制作、効果測定まで、コンテンツマーケティングの運用をトータルで支援します。