去る3月24日にサイバーエージェント様と共催で、「spotlight・grape・アマナイメージズに学ぶ効果的な画像の選び方」というセミナーを開催しました。
この記事では、私の登壇パート、「“ささる”写真と“さされない”写真の選び方」の中から、記事にマッチした画像を選ぶ際のポイントについて、ご紹介したいと思います。
まず、このセミナーでお話しするゴールとして、下記を設定していました。
当日は、画像を選ぶポイントの他、著作権についての基本的な考え方をお伝えしていましたので、「安全」という要素もありましたが、今回の記事では、効果的な画像を選ぶにあたっての基本的な考え方、もっと言うと、“効果的なビジュアルコミュニケーションの方法”についてお伝えいたします。
まずは、以下の写真をご覧ください。
いかがでしょうか?
どちらも同じ「ひまわり」の写真ですが、受ける印象が違うと思います。
写真には、下記の2つの力があります。
「情報」写真というのは、ある意味、見たままを伝えるもの、またデータとして伝えるのに役立ちます。
例えば専門書や教科書のような本、また、ニュース系のメディアなどでは、情報としての写真を使用することで、より正確に、視覚に訴えて情報を伝えることができます。
一方、「感性」写真というのは、写真そのものにストーリーが感じられるものです。
こうした写真は、メディアでいえば、みる人の感情を動かしたり、行動を促すような記事に使用するといいでしょう。
例えば、感動のストーリーや、病気の予防を啓もうするような記事、などです。
このように、写真の持つ2つの力を意識して、記事に合わせて画像のセレクトを行うと、効果的に記事の内容を伝えると共に、みる人の心を動かしたり、行動を促すことも可能になります。
そして、写真のセレクトには2つの方法があります。
例えば、当社社員向けのマナーブックに、「服装はいちばん外側の自分だ。」 というコピーがあります。
このコピーに写真をつけるとすると、ぱっと思い付くのは、こんな写真ではないでしょうか?
確かにこの写真であれば、このコピーをよく説明しています。
つまり、
であるといえます。
これはこれで、非常にいいのですが、このコピーが当社社員としてのルールなわけですから、社員の中により印象付け、記憶に残してもらう必要があります。
そうすると、こんな写真を選ぶこともできます。
いかがでしょうか?
この写真だと、まさかこんな格好をしてこい、とは思わないでしょうが、ただ、このコピー、また伝えたいこと自体は非常に印象に残るのではないでしょうか?
この場合、
文章×写真
となっていて、コピーと写真がお互いに相乗効果を生み、伝えたいことを相手に伝えられているのではないでしょうか。
「伝える」ための写真ではなく、自然と「伝わる」写真になっています。
まとめると、写真を選ぶ方法は、
という2種類があるといえます。
いかがでしたでしょうか。
オウンドメディアの運営などでは、記事に写真をつけることは必須ですので、より効果的にコンテンツが伝わる写真を選びたいものです。