「アジャイル」という言葉から、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか? 体操選手のSimone Bilesが重力に逆らったひねり回転を繰り広げる最新ビデオ? よりビジネスに近いコンテキストであれば、Zuckの「Move fast and break things(素早く行動し破壊せよ)」を思い起こすかもしれません。多くの人が受ける印象は、アジャイルは若くてダイナミックなデジタルワーカーを興奮させ、混乱と無駄以外の何物も予期しない経営幹部陣の心に恐怖を抱かせるものだということです。
アジャイル管理にはいくつもの意味がありますが、いずれも破壊を伴うものではありません。ソフトウェア開発のプロセスから誕生したアジャイル管理には、マーケティング全体において学ぶべきことを数多く含み、マーケティングテクノロジーのプロジェクトを提供するプロセスに着手する際に最適なものです。
Martech Allianceの「4Ps of Marketing Technology(マーケティングテクノロジーにおける4つのP)」フレームワークの「Process and Operations(プロセスとオペレーション)」部分において、アジャイル手法は次のように解説されています。
計画ではなく、変化に対応することで意義を明確にしましょう。ただし、これは計画を立てないという意味ではありません。アジャイルとは構造を持つことであり、周囲の条件による影響にオープンです。困難を排して前進するのではなく、再考して見直すための機知とエネルギーが必要です。アジャイル管理は、悪い決断に突進することを食い止めるだけでなく、新しい可能性へと導いてくれます。
その他にも誤解があります。アジャイルとは慎重さを忘れることを意味する、つまり、すべてのガバナンスと保証の感覚がスピードと反抗感を支持して飛び去るということですが、そうではありません。アジャイルが機能するには、他の管理方法と同じレベルでの責任と報告義務が必要です。
つまり、誰が何を、なぜ、いつ行うかを把握することです。これは、RACIマトリックス(すべてが正道から外れないようにするためにビジネス全体で責任を定義する方法)でもっとも適切に表現されています。RACIはよくある気の利いた短い頭字語の1つであり(あれこれ考える人があまりいないため)、次のように要約されます。
どれだけ誇張してもし過ぎではないくらいです。アジリティ(敏捷性)とは、状況に対応し、もっとも効率的かつ効果的な方法で行動することであり、慎重さを忘れるわけではありません。よく言われるように、計画無くして成功はありません。適切な人々を巻き込まずにその場で重要な決定を下すことは、大惨事にまではいかずとも、混乱のもとになりかねません。
アジャイルはマーテックの導入に関して成功も失敗もしません。より従来的で長期的なアプローチを採るべき企業や状況、コンプライアンス要件もあります。アジャイル手法により無駄なものを切り取ることで(会議室やオフィスの若手からCEOまで全員が40分も時間を費やす必要がない会議もあるでしょう)、 迅速に適切な決定を下すことができるでしょう。
この記事は、The Drumを通じてRachael Smithが執筆し、NewsCredのパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまでお願いいたします。
アジャイル管理についてより詳しい情報をお求めですか?アジャイルマーケティングに関する詳細と開始方法については、こちらの記事をご参照ください。
元記事「Agile Management: Moving Fast but Not Breaking Things」は2019年10月29日にInsights.newscred.comに掲載されました。
この記事は、NewsCred Blogを通じてThe Drumが執筆し、Industry Diveのパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまでお願いいたします。
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