Tubular LabsがSNS動画のトレンドをまとめた2024年下半期の最新レポートを公開しました。このレポートでは、主要SNS全体での動画エンゲージメントを示すトレンドが紹介されています。
Tubular Labsはコンテンツ戦略を強化するためのインサイトを提供しており、同社のデータベースは現在、2,800万人のコンテンツクリエイターがアップロードした110億本以上の動画を網羅しています。このデータをもとに、同社はトレンドの移り変わりに関するインサイトを発信。レポートの全文はこちらからダウンロード可能ですが、今回の記事ではその主要なポイントをいくつか見ていきましょう。
まず、TubularはYouTubeとTikTok両方において、短尺トレンドの枠を超えたやや長めのショート動画が大幅に増加していると示しています。2024年上半期の結果を見ると、YouTubeでは、30秒未満のショート動画のアップロード数は10%の増加率ですが、30秒を超えるショート動画は39%も増加しているのです。
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全体的な動画の長さとしては依然として短い傾向にありますが、視聴者の「集中持続時間」が変化している可能性がレポートでは指摘されています。クリエイターたちが長尺の動画でより魅力的なストーリーを構築できるようになっていることも考えられます。
TikTokでは、1~2分の動画のアップロードが大幅に増加するなど、より長尺へと動画トレンドがシフトしています。
TikTokでは30秒以下の動画が今でも主流ですが、上図の通り、こうした動画へのエンゲージメントは減少しています。
これは、コンテンツ戦略を立てる上でおさえておくべきトレンドだといえます。今やユーザーは、長尺動画まではいかずとも、短尺トレンドの延長線上にある、やや長めの動画(中尺動画)を閲覧する傾向があるようです。
Tubularはまた、TikTokで台頭しつつあるコンテンツトレンドやニッチなカテゴリについての考察も発表しています。
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「美容」や「音楽」はこれまでも人気のカテゴリでしたが、「ビジネスと金融」に関する動画がアプリ内でこれほど大きな伸びを見せたことは未だかつてありませんでした。
TikTokのトレンド分析ツールによると、「ビジネスと金融」カテゴリにおけるトップトレンドは、「若くして不動産オーナーになる」、「トレンド金融Tips」、「起業家向け金融サービス」、「ラテン系ビジネス成功例」などが挙げられています。これらの業界に携わっている方は、コンテンツ戦略をより深く掘り下げる価値があるかもしれません。
このほか、Tubularは、主要なSNS動画プラットフォーム全体における主要トレンドも提供しています。
Instagramのエンゲージメント率が上昇しています。これはMeta社がユーザーのフィードにより多くのAI推奨コンテンツを表示させようとする動きと一致しており、2024年4月の発表によると、現在、ユーザーがInstagramで目にするコンテンツの50%はフォローしているプロフィールからではなくAI推奨によるものだといいます。
これが、Meta社がAI推奨コンテンツに力を入れている理由です。また、2024年はFacebookの動画アップロード数が大幅に増加していることも注目に値します。
ここ数年、Facebookへのアップロード自体は全体的に減少傾向にありました。ユーザーが自分の近況をアップするよりも、DMで少人数のグループと共有するようになったためです。動画アップロード数が増加する要因でもある「リール動画」の台頭が、再びFacebookへのアップロードを活性化させる新たなきっかけとなっているのかもしれません。あるいは、アメリカでTikTokが利用禁止になる可能性を見据えて、より多くのクリエイターがTikTokのコンテンツをFacebookにリポストしようとしているのかもしれません。
この他にも多くの洞察が収録されたTubularの完全版レポートでは、さまざまな主要トレンドを詳細に分析し、それぞれを牽引している要因やトピックを掘り下げています。
動画コンテンツを最大限に活用したいとお考えなら、ぜひご一読ください。
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Tubular Labsの上半期レポートはこちらからダウンロードできます。
この記事は、Social Media TodayのAndrew Hutchinsonが執筆し、Industry DiveがDiveMarketplaceを通じてライセンスを取得したものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまでお願いいたします。
元記事「New Report Highlights Key 2024 Video Content Trends」は2024年9月17日にstudioID’s insights blog – springboardに掲載されました。
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