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80〜90年以降、クラブシーンを中心に新たなカルチャーをつくり出してきた“夜遊び”文化。最先端のダンスミュージックを軸に自然発生的に新たなファッションやクリエイティブが生み出され、60〜70年代生まれの〈X世代〉は熱狂した。
一方、いまの20〜30代を担う〈ミレニアル世代〉は、夜遊びに出るのを面倒くさがるようだ。たしかにスマホとSNSとストリーミングと、何人かの友人さえいればだいたいのことはできてしまう。そんなミレニアルズにとって、ナイトエンターテイメントの醍醐味や価値は失われつつあるのかもしれない。
しかし、いつの時代もセレンディピティが起こるのは夜だし、文化は夜につくられてきた。そこで注目を集めているのが夜の経済活動である「ナイトタイムエコノミー」だ。
「ナイトタイムエコノミー」とは、日没から日の出まで(18:00〜6:00)のあいだの夜の経済活動全般の総称である。オランダで生まれたこの概念は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、日本でも多くの仕掛けが打たれ始めている。夜の経済活動に注目が集まるなか、一過性ではなく、2020年以降も社会で自走するナイトタイムエコノミーは生み出せるのか?
各界の有識者をカオティックに混ぜながら、20年代の東京のNEXTカルチャーとナイトライフにおけるビジネスの未来像を想像していく。
“夜”は自我を解放し、ジェンダー、セクター、レイヤーの壁を超越する。しかしときとして、その自由さがゆえトラブルが起きることも少なくない。最近では 2018年に起こった「#MeToo運動」で男性優位な性問題が世界的に浮き彫りになったが、女性の社会進出後進国である日本においては、いまなお取り組むべき課題は山積している。
ナイトタイムエコノミーの活性化においてもキーとなる彼女たちが、安全で快適かつエキサイティングに遊び、働ける施策とは何なのか。
アムステルダム発のナイトライフで活躍する女性たちによる公的組織「CHICKS ON A MISSION」などのグローバルな活動や海外の取り組みを踏まえ、ナイトシーンのキーパーソンや有識者らとともに、女性が活躍することによる未来の新しいビジネスモデルのかたちを考えていく。
司会・モデレーター:
梅澤高明(A.T.カーニー日本法人会長/ナイトタイムエコノミー推進協議会理事)
ナイトエンターテイメント産業の成長にナイトクラブの存在は欠かせない。1990年代に若者文化として根付いた「ストリートカルチャー」もクラブシーンを中心に発達し、いまではハイファッションやハイアートの文脈でマーケットを大きく拡大させている。
しかし、多様なコンテンツの登場とともに若者たちの価値観も様変わりし、ナイトクラブはかつての一時代を築いたムーブメントから遠のきつつある。
そうしたなかで、ナイトカルチャーが自発的に生まれ、次の世代へと開かれたコンテンツとなるためには何が必要なのか。また、カルチャーを創出するアーティストが持続的に活動するための仕組みとは。クラブシーンや音楽の本質に立ち返り、“夜の経済”を活性化させるためのポスト・クラブカルチャー論を展開していく。
司会・モデレーター:
Naz Chris(DJ/プロデューサー/エージェント)
「ナイトタイムエコノミー」と一言でいっても、飲食店やナイトクラブ、夜の興行を提供している店舗だけで完結できる話ではない。風営法のような法規制やイベント実施にともなう国や行政のルールなど、官民が連携すべきことは多分にある。
訪日外国人が増加し、消費拡大の起爆剤として期待が高まるナイトタイムエコノミーが新たな局面を迎えるいま、街や人、文化のあり方が問われている。
カルチャーシーンと行政の橋渡しをする「ナイトメイヤー」といった海外の取り組みも参照しながら、各セクターで夜の経済活動を仕掛けるキーパーソンとともに、ナイトタイムにおける持続可能なエコシステムの未来を議論する。
司会・モデレーター:
タジリケイスケ(「H」編集長)
※会場ホールでの録音・撮影はご遠慮願います。
※お申し込み締め切りは、2019年10月10日(木)の12:00です。
※定員に達し次第、募集を締め切らせていただきます。
※全席自由席になっております。座席によってはステージが見えにくい場合がございます。当日はモニターもご用意いたしますが、なるべく早めのご来場を推奨いたします。
協力:Naz Chris/JDDA/CHICKS ON A MISSION/DIRTY30プロダクション株式会社/Budweiser
〒108-0022 東京都港区海岸3-18-12
*今回はamana PORTでの開催です。amana squareではありませんので、お間違いのないようお越しください。