コミュニティマーケティングを学ぶコミュニティ「LOCKER ROOM」第1回開催レポート 後編

株式会社アマナでは人と人、ユーザーと企業をつなぐマーケティング、コミュニティマーケティングを学びたい方のためのコミュニティ「LOCKER ROOM」を立ち上げました。

コミュニティマーケティングってどういうことなんだろう?
コミュニティマーケティングってどう取り組んだらいいんだろう?
コミュニティマーケティングって誰に相談したらいいんだろう?

を解決できるかもしれないコミュニティです。

コミュニティマーケティングを学ぶコミュニティ「LOCKER ROOM」第1回開催レポート 前篇

第1回目となる勉強会 LOCKER ROOM 後編ではコミュニティマーケティング実践例のライトニングトークとして、スマートアイデア株式会社の代表である江尻さんにお話いただきました。

アプリ成長の影にコミュニティマーケティングがあった

スマートアイデアは世界の人々を幸せにしよう、便利なアイデアを提供しようということを目的としてやっています。特にいま取り組んでいるのはお金の問題に関することです。お金に不安な人って多いんですよね。だいたい90%の方がお金に不安を持っているといいます。そんなお金の不安をなくし、人生をより豊かにしていく世界をつくりたいと思って、家計簿アプリを中心に展開している会社でございます。
BtoCの事業として、おカネレコというアプリを2012年にリリースして、これまでに430万回ダウンロードされています。電卓のようなインターフェイスですぐに使ったお金を入力できて、実は女性層を中心に好評なんです。ユーザー属性は性別でいうと女性が77%くらい、男性が23%。年代は幅広く20代~60代までに広がっていて、非常にWEBサービスとしては珍しく幅広い世代に支持いただいています。

このアプリをどうやって成長させてきたのかと考えてみると、実はコミュニティマーケティングと同様の取り組みをやっていたのではないかと感じました。おカネレコは調査をすると満足度が96%もあるんです。その満足度の高さには、ユーザーインタビューを積極的に行ってきたという背景があると考えています。アプリのユーザーに直接オフィスに来ていただいて、どういうふうに使っていただいているか、どういうことを気に入ってるかなど詳細をヒアリングして、ユーザーの声をもとに機能追加や改善を実施しています。

ただし、定性的な声だけではわからないこともあるので、ユーザーアンケートを実施しています。およそ1000人から2000人に対して四半期ごとにやっています。現状の満足度やほしい機能などを定量的に把握しています。

ユーザー参加型のイベントはつくり手のモチベーションにも繋がった

もうひとつの取り組みはユーザー参加型のイベントです。だいたい1年に2,3回というペースで開催しています。リリース5周年記念のイベントではスタッフがおカネレコの使い方をレクチャーしたり、もっと使いこなすためのグループワークをやったりして、ユーザーのみなさんがきちんとおカネレコを使いこなせるようになる取り組みをしています。このようなイベントは、もちろんユーザーにとって良い取り組みなんですが、スタッフ側のモチベーションもあがるんですよね。これは結構いいなと思って、弊社ではスタッフのモチベーションを上げるという意味も含めてユーザーイベントを開催しています。そのほか、まったく別のコミュニティのメンバーともコラボレーションし、おカネレコプラスを使っていただいた感想を発表していただくリアルな場所も作りました。

まだまだスタッフが少なく、今以上にコミュニティマーケティングの実践が必要だと感じています。やはりファンベース(書籍:佐藤 尚之のファンベース)を読んだりすると、もっとやらなきゃななんて思います。
家計簿サービス的な観点だとCtoCのコミュニティってなかなかできないと思いますし、家計簿の中身なんて共有しないですよね。ただ、今後はそのあたりがうまくいくようにコミュニティも進化させていきたいと思っています。

お話を聞いて
自社アプリをグロースするため、コミュニティマーケティングを実践していたという江尻さん、リアルなコミュニティを通じた施策では、普段サービスをよく使っているユーザーだからこそ分かる新たな情報や改善へのヒントが得られるのも、ユーザーと極めて近い距離になれるコミュニティマーケティングの大きなメリットかもしれません。

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